MicrosoftとAdobeは、両社の主要な生産性サービスの一部をそれぞれのクラウドサービス間で統合することで合意し、両社間の複数年提携をさらに拡大することを明らかにした。
両社は米国時間9月7日、Adobeの電子署名サービス「Adobe Sign」を、Microsoftの「Office 365」などの「推奨」電子署名とすることを発表した。また、Microsoftが「Slack」に対抗して提供する「Microsoft Teams」が、「Adobe Creative Cloud」「Document Cloud」「Experience Cloud」の「推奨」コラボレーションサービスとなる。Adobeはさらに、Microsoftの「Azure」を、 Adobe Signの「推奨」ホストプラットフォームとする。
(MicrosoftとAdobeが使うところの「推奨」という語に、排他的な意味合いはないようだ。両社は2016年秋に、AzureをAdobeの推奨クラウドプロバイダーとすると発表したが、Adobeは引き続き同社の一部サービスをAWS上でホスティングし、現在も継続している)
7日の発表は、「Adobe Acrobat」、Adobe Sign、Microsoftの「Office」などの製品を使用するユーザー層が大きく重なる両社間の戦略的提携における最新の動きである。
SignとTeamsの最初の統合は「数週間のうちに」提供される予定だと関係者らは述べた(おそらく、9月末に開催されるMicrosoft Igniteカンファレンス期間中かその直後になると考えられる)。
Microsoft Office 365とAdobe Signが「Word」「PowerPoint」「Outlook」で統合される。まずAdobe Creative Cloudと「Adobe Stock」がMicrosoft Teamsに統合され、さらに「今後」Adobe Experience CloudがTeamsに統合される。
またMicrosoftとAdobeは、SignとTeamsの連携で、ボットを利用してチームメンバーによるドキュメントの管理や追跡を可能にしようとしている。Signは、イベント自動化サービス「Microsoft Flow」にも統合される。 Signは既に「Microsoft Dynamics」と「SharePoint」に統合され、利用可能になっている。
MicrosoftとAdobeはさらに、機械学習やインテリジェントなドキュメントの自動化で連携していくと関係者らは述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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