一部報道によると、ボストン・レッドソックスが「Apple Watch」を使ってニューヨーク・ヤンキースのサインを盗んでいたことが発覚したという。
The New York Timesによると、ヤンキースは、レッドソックスが8月のボストンでの4連戦でApple Watchを使って投球サインを盗んだとして、メジャーリーグベースボール(MLB)に苦情を申し立てたという。ヤンキースは、レッドソックスの職員がApple Watchを見て選手にメッセージを伝達する様子が記録された映像を提出した。この職員は、ピッチャーが投げる球種を伝えていた可能性があるという。
MLBの調査担当者は、インスタントリプレイや放送に使用するMLBによる映像を検証して、ヤンキースの主張が正しいことを確認した。しかし、規則違反があったかどうかは不明だ。MLBは2015年より、ダグアウトでのApple Watchの使用を認めている。
MLBコミッショナーのRob Manfred氏は米国時間9月5日、ヤンキースの申し立てを調査中だと語った。
レッドソックスは、コーチが電子機器を使ってリプレイ担当職員から選手に情報を伝えていたことを認めた。この戦略は何週間も前から実行されていたという。レッドソックスはヤンキースとの3連戦で2試合に勝利を収め、アメリカンリーグ東地区で僅差ながら首位に立っている。
今回の件を受けて、レッドソックスは5日、ヤンキースが系列テレビ局のカメラを使ってゲーム中にサインを盗んでいるとして、ヤンキースに対する苦情を申し立てた。
レッドソックスのプレジデントを務めるDave Dombrowski氏は5日、電子機器について具体的にコメントすることを避けたが、サインを盗むことは何十年も前から野球の一部になっていると報道陣に語った。
「サインを盗むのが悪いことだと思うかと聞かれたら、答えはノーだ。悪いかどうかはやり方によるだろう。だが、私は悪いことだと思ったことは一度もない。長年にわたり、試合に参加した者なら誰でもこのことに関わってきたはずだ。人はどんな手を使ってでも勝とうとする。相手より優位に立とうとする。時として、サインについて工夫することで違いが生まれることもある」(Dombrowski氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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