AppleとAmazonが、ジェームズ・ボンドが活躍する映画「007」シリーズの配給権獲得にそれぞれ名乗りを上げているという。The Hollywood Reporterが新たに報じた。
2015年の「007 スペクター」公開後に、ソニー・ピクチャーズの同シリーズ配給権が切れており、長年にわたって高い興業収益を上げるこの映画シリーズが新たな契約先を探している状態となっている。ソニー以外に、MGM、Universal、Foxなどが獲得に関心を示しており、その中でWarner Bros.が最有力候補とみられている。
今回、The Hollywood Reporterの情報筋らによると、AppleとAmazonの両社が、こうした昔ながらの大手配給会社と同額か、おそらくそれよりもはるかに高い金額を投入してもよいと考えているという。The Hollywood Reporterは、ある内部関係者の話として、「007」シリーズ配給権の金額を20〜50億ドルとしている。
この動きにおいてAppleの指揮を執っているのは間違いなく、動画番組の新しい統括者として同社に加わったJamie Erlicht氏とZack Van Amburg氏だ。Appleは、Sony Pictures Televisionの著名な幹部であったこの2人を6月に引き抜いており、オリジナルの映画とテレビ番組制作に向けた強い意欲を示唆していた。
両氏はSony Pictures Televisionで共同プレジデントとして、「Breaking Bad」や「Shark Tank」などのヒット番組や、Netflixの「The Crown」やAmazonの「Sneaky Pete」といったストリーミングシリーズの制作を手掛け、同スタジオのポートフォリオ拡充に貢献した。
米CNETはAppleとAmazonにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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