レノボは8月31日、ベルリンで開催中の家電見本市「IFA 2017」で、AI(人工知能)や拡張現実(AR)、仮想現実(VR)の実装などを特徴とする「Lenovo ミラージュ ARヘッドセット」「Lenovo Explorer Mixed Realityヘッドセット」「Moto X4 スマートフォン」「Lenovo Tab 4 with Home Assistant」「Yoga 920 コンバーチブル」を発表した。
日本で取り扱する製品については後日、価格、販売開始日などを発表するとしている。
Lenovo ミラージュ ARヘッドセットは、人間工学に基づいて設計されたAR対応ヘッドセット(インサイドアウト方式の位置追跡をする2つの魚眼センサを装備)。ヘッドセットに装備されたセンサが装着者の動きを検出するためのベースとなる「トラッキング・ビーコン」と、コレクターズアイテム品質の「ライトセーバー・コントローラー」(アナキン・スカイウォーカー、ルーク・スカイウォーカー、レイが手にしたライトセーバーを模して製作)が付属する。
拡張現実(AR)対応した新しいStarWarsコンテンツ「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」で利用するもので、専用アプリを導入したスマートフォン(iOS/Android)と、「Lenovoミラージュ ARヘッドセット」「ライトセーバー・コントローラー」「トラッキング・ビーコン」を活用し、Star Warsを題材とした「ライトセーバー・バトル」「ホロチェス」「戦略バトル」といったゲームコンテンツが楽しめる。
なお、ゲーム体験の主要部分となるように設計されたライトセーバーは、コントローラー兼ポインタとして機能。シンプルな2ボタン設定により、起動するさまざまなコントロール、アクション、コマンドを通じて、操作できるという。
Lenovo Explorer Mixed Realityヘッドセットは、PCを自然に拡張するための機器として設計されたもの。仮想的な自宅オフィス環境でMicrosoft Officeアプリケーションを使ったり、インターネットを閲覧したり、テレビ番組などを見たりする時。あるいは、仮想現実(VR)ゲームに興じる時、holo-tourによる仮想ツアーで世界各地を探検・発見したりする時、ビデオ鑑賞を3D、360度、4Kの各方式の映像で体験する時など、さまざまなシチュエーションで利用できるという。
なお、マイクロソフトとの協業では、Lenovo Explorer Mixed Realityヘッドセットと100本以上のVR対応タイトルを組み合わせて、異なるタイプの仮想現実(VR)世界を構築しているという。
Moto X4は、モトローラの第四世代モデルとなる耐水仕様のスマートフォンだ。Amazonのバーチャルアシスタントサービス「Amazon Alexa」をモトローラとして初めて搭載したのが特徴。
また、カメラ機能を大幅に向上させているのもポイントの一つ。背面には、1200万画素と800万画素の2つのカメラを搭載した。暗所の撮影でも鮮明な画像が得られるという。
また、ランドマーク検出機能を搭載した。対象物にカメラを向けると、Moto X4が今見ているものについて知りたいか尋ねるようになる。さらには、拡張現実(AR)機能を利用し、撮影した写真やムービーにアニメーションを重ねるといったことが可能となる。
Lenovo Tab 4 with Home Assistantは、Lenovo Tab 4シリーズのバリエーションのひとつ。「Home Assistantパック」を備えており、Tab 4をHome Assistantパックに挿入するだけで画面が「Home Assistant Interface」へと切り替わる。
これにより、Amazon Alexaによる音声操作(2基のマイクロフォンによるファーフィールド音声検出機能搭載)に対応。ニュースや天気予報のほか、予定を調べる時は声を出して話しかけることで、Tab 4のディスプレイに表示できるようになる。
なお、Tab 4にはスマートアシスタント機能を付加するオプション(Home Assistantパック)以外にも、2in1仕様および、子供向けタブレットにカスタマイズできる「キッズパック」、ビジネス仕様にカスタマイズできる「プロダクティビティーパック」も用意されている。
Yoga 920 コンバーチブルは、スマートペン機能への対応、複合現実(MR)オプション、Windows Helloベースの生体認証セキュリティといった機能を備えたコンバーチブルノートPC。
第8世代の Intel Corei7 プロセッサ(最上級モデル)やほとんどエッジのない超狭額縁13.9インチの4K IPSタッチディスプレイ、Windows Inkに最適な「Lenovo Active Pen 2」(オプション)、すばやいログインを可能にする指紋認証リーダなどに対応した。
ファーフィールド(遠方界)マイクロフォンの搭載により、離れた場所からの音声認識(Microsoft Cortana)が可能。スタンバイモードで半径4m以内からの音声コマンドを認識するので、買物リストへのアイテム追加、音楽の再生、交通状況のチェック、ショートメールの送信、荷物の追跡など、話しかけるだけでさまざまな作業を実行できる。また、ラップトップの状態から画面を360度折り返すことでタブレットの形態にも変更可能だ。
さらに、Yoga 920の限定版となる「Yoga 920 Vibes」はカバーデザインにGorilla Glassを採用して「ビジュアルバイブレーション」機能を特色とするほか、Star Wars スペシャルエディション Yoga 920 反乱同盟軍(Rebel Alliance)モデル、Star Wars スペシャルエディション Yoga 920 銀河帝国(Galactic Empire)モデルも用意されている。
このほか、厚さ1.57cm、重さ1.14kgの薄型・軽量デザインが特徴で可搬性に優れた12インチモデルの「Yoga 720」や、Windows 10搭載のデタッチャブルタブレット「Miix 520」も用意する。
狭額縁パネルを採用し、4K解像度に対応したモニタの「ThinkVision P27u-10」なども用意。USB Type-Cケーブル1本で、画像出力やUSBデータ転送、ノートブック本体への給電機能が対応可能。高さ、チルト、スイーベル、ピボットの調整が可能なスタンドを標準搭載し、別売のオプションのサウンドバーも取り付けられる。
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