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“ググれカス”は“ググってもカス”に--情報を引き出すための検索リテラシー - (page 2)

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必ずしもSEOは悪ではない

 少し昔話をしよう。インターネット黎明期は集まってくる情報を、どのように整理して解りやすく見せるかが情報を使いこなす上で重要だった。初期のYahoo!が受け入れられた理由でもある。しかしながら、あらゆる情報がインターネットに集まるようになってからは、あまりに情報の量・種類が多くなり、Yahoo!のやり方は機能しなくなっていった。

 2000年以降にGoogleが急伸したのは、相互リンクやリンク数、後年には文書構造なども含め、多様な評価モデルを駆使し、情報検索に複雑なテクニックを用いなくとも適切な情報が発見できるよう技術開発を行ったためだ。初期のYahoo!が電話帳や住所録に近い“道しるべ”なら、Googleは初歩的AIによる“旅行ガイド”といったところだろうか。

 Googleの評価モデルが正しく働き、インターネット利用者が簡単なキーワードだけで適切な情報を得られるよう、コンテンツを提供する側も本当に必要な人に呼んでもらうために検索エンジンへの最適化を行うようになった。いわゆるSEO(検索エンジン最適化)であり、必ずしもSEOは悪ではない。

 しかしこの仕組みを悪用すると、検索流入だけを目的としたコンテンツを生み出せる。バイラルサイト、キュレーションサイトといった名称で、他サイト・文献をリライトしただけの情報を掲載し、広告指標を上げる手法が流行したのは、メディアとしての質を本質的に向上させる部分に投資するよりもリスクが少なく、効率も良いからだ。

 Googleがいかにネットコンテンツの評価モデルを改良しようとも、実際に人間が判断しているわけではない。Googleの評価モデルで良いスコアを出せるコンテンツを作れば、たとえコンテンツとしての品質が低かったとしても検索で上位にくる。

 極端な例ではあるが、2016年から一部で騒がれていた西田敏行さんが薬物依存症であるといううわさ。このまったくデタラメな情報を流した人たちは多数いる模様だが、報道によると検挙された悪質なアフィリエイトサイト運営者は毎月50~60万円をこうした嘘情報で稼ぎ出していたという。

 一方、本職の芸能ライターで毎月50万円以上を原稿料だけでコンスタントに稼ぎ出せる人はほんの一握りしかいないだろう。コンテンツクリエイターとしての実力を磨くよりも、インターネットのお金の流れを的確に把握し、かすめ取る手段を考える方が利益を上げられる状況となっている。

 「そんなこと当たり前。ネットの情報なんて真に受けないよ」と思っているかもしれない。確かにその通りだろう。お金の流れが変化するならば、それに合わせてビジネスのスタイルも変化せねばならない。根拠が危うい情報が流れる混沌としたネット社会において、信頼できる道しるべ、旅行ガイドの代わりとなるしくみがいずれは生まれてくるのだろう。

知っておきたい検索精度の高め方

 かなり話が脱線したが、情報メディアとしてのインターネットがその弱点、危うさを内包していることは、今さら語るまでもないかもしれない。しかし、これが仕事の話になってくるまた違ってくるのではないか。

 Googleは特殊なテクニックを駆使しなくとも情報にたどり着くしくみを提供しようとしているが、現時点では十分な品質を担保できていない。しかし、利用者側のちょっとした工夫で、まだまだネット検索は使える道具になる。

検索で記号や単語を使って検索精度を高めよう

  • ノイズを消したい--語句を除外する「-(マイナス)」記号が有効
  • 政府・官公庁関係などに限定したい--特定のサイトを検索する「site:」が有効

 たとえば新宿で和食のランチ、商談に使いたいので個室を取るとしよう。”新宿 和食 ランチ ビジネス 個室 ”と検索しても、望みの結果は出てこない。なぜなら、新宿には和会席よりも、はるかに多くの個室居酒屋があるからだ。しかも完全な個室ではない半個室なども個室で見つかってしまう。

 「新宿 会席 ランチ」で検索すればより良い結果が得られるが、実はこのケースでは“-(マイナス)”記号が有効だ。「新宿 和食 ランチ ビジネス 個室 -居酒屋」と検索すると、検索結果から居酒屋との関連製が強い候補を自動的に除いてくれる。Yahoo! JAPANも同じ検索エンジンを使っているので、Yahoo!を愛用の方も使える。

 現在のGoogle検索は大量のノイズ(不要な検索結果)が混じってくることが問題という場合が多いためマイナス記号が活躍する場面は多い。

 あるいは正しいと思われる情報がありそうなサイトに限定して検索したい場合は「site:」が使える。たとえば、政府・官公庁関係のサイトから健康増進法関連の情報を探したいならば「site:go.jp 健康増進法」とすれば、関連するニュースサイトやブログなどの情報を除くことができる。もちろん、サブドメインだけに限られるわけではないので「site:japan.cnet.com 本田雅一」のような使い方も可能だ。

 詳細はgoogleのウェブサイトに記載されているが、実のところたいして難しいTipsではない。ググる精度を高めたいなら、一通り目を通しておくといいだろう。

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