あまりにも「真面目」に仕事をしすぎてしまっていて、精神的にも肉体的にも疲弊しきっているとしたら、ちょっとだけ立ち止まって、今の状況を見つめ直し、自分が何かに捕らわれてしまっていないか考える時間を持つのも良いだろう。
そもそも、「自分らしい」とはどういうことか。忙しすぎる日々を過ごしていると、それすらもよく分からなくなってくる。自分が本来、最も大切にすべきことを忘れてしまい、毎日、言われたこと、やらなければならないことだけで、あっという間に時間が過ぎてしまっていたら、この本を読んでみたらどうだろうか。本書が、心のクッションのような役割を担ってくれるかもしれない。
タイトルに「ズルい」とあるが、ごまかしたり、サボったりすることを勧めているわけではない。本書は、「なんのために働くのか」「自分らしさとは何か」を考えるためのきっかけを与えてくれているのだ。モチベーションというものの意味を知ること、時間の使い方を知ること、つい口から出てしまう言葉の影響力を知ることなど、「知っている」と思い込んでいたことを、実は「知らない」と自覚することから始めれば、最初の一歩を踏み出したも同然。自分に起こる少しの変化が、楽しみになる。
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