NTTデータは8月9日、海外のグループ会社を含めた全社横断で、ブロックチェーンの活用を推進するチームを発足したと発表した。
推進チームでは、NTTデータグループが金融・公共・製造などさまざまな業界で蓄積するブロックチェーンのノウハウを集約。ブロックチェーンの特性に沿って、導入効果や実現までの期間、費用感のほか、単位時間当たりの処理規模、ネットワーク構成、サービスレベル、セキュリティなどを分析。これらの検証結果を、ブロックチェーン活用のカタログとして発信するほか、ビジネス推進のために、ブロックチェーンに関するトレーニングコースも設置する。
同社では、2016年4月より貿易業務への適用性評価など、金融分野を中心にブロックチェーンの活用を検討。2016年2月には、OSSベースのブロックチェーンコンソーシアム「Hyperledger Project」に創立メンバーとして参画し、システム構築の知見を生かした技術提案を実施している。また、統合開発クラウドやパブリッククラウドにおいて、Hyperledger ProjectやEthereumといったブロックチェーン技術のプラットフォームを整備するという。
NTTデータの海外グループ会社でも、情報のトレーサビリティ用途や本人確認などについて、ブロックチェーンを活用したビジネスでの検討を進めている。こうしたブロックチェーンに関するノウハウを集約し、全社横断でブロックチェーンの活用を推進するチームを発足した。同社では、2019年度末までに100件以上のブロックチェーンを活用したビジネスの検討を目指すという。
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