ランサムウェア「WannaCry」の出現から3カ月近くが経過した今、この世界規模のサイバー攻撃の首謀者は、奪った身代金をようやく引き出した。
攻撃開始からの数カ月間、WannaCryによって奪われた身代金を含むビットコインウォレットは放置されていたが、英国時間8月3日、突然、ビットコインが引き出され始めた。
ビットコインの引き出しが開始されたとき、ビットコインの価値の変動により、ウォレットの合計価値は約14万ドルになっていた。
ビットコインの引き出しはまず英国夏時間午前4時10分、1分の間隔を開けて3回行われた。1回の引き出し額は7.3ビットコイン(2万55ドル)~9.67ビットコイン(2万6435ドル)で、合計すると奪われた身代金総額の約半分に相当する。
その5分後、1分間隔で7ビットコイン(1万9318ドル)~10ビットコイン(2万7514ドル)の引き出しが3回行われた。その10分後、最後の引き出しが行われ、WannaCryウォレットのビットコイン残高はゼロになった。
「WannaCryランサムウェアの作者にとって困難なのは、身元がばれない方法で自分のビットコインを洗浄または消費することだ」と、Secure Tradingのセキュリティ専門家、Mustafa Al-Bassam氏は米ZDNetに対して語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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