バッテリ持続時間が延びることを望まない人などいるだろうか。Android Oはバックグラウンドの動作を制限することで、バッテリ持続時間を延ばす。ここでは、バックグラウンドの機能の優先度が下げられる。この機能に加えて、アイドル状態のアプリケーションを停止する「Doze」モードにも改善が施されている。こうした改善により、バッテリ持続時間が最大で1~2時間延びる可能性もある。
筆者はこの機能の実装を楽しみにしている。Android Oは、ユーザーがアプリケーション内の情報をタップしたときに何をしたいのかを学習してくれる。例えば、筆者はこれまで、電子メール内の住所をコピーした後、それを「Googleマップ」に貼り付けなければならなかった。この動作は、できることはできるが、面倒である。筆者が住所をタップするのは、Googleマップを使って道案内情報を取得したいからだ。Android Oでこの動作を1~2回行うと、システムが筆者のこの意図を理解し、自動的にそれを実行するオプションを表示してくれる。
皆さんの中にも、標準以下の品質のBluetoothオーディオにうんざりしている人がいるのではないだろうか。Android Oは、ソニーのハイレゾBluetoothオーディオコーデック「LDAC」をネイティブでサポートする。最大ビットレート990kbpsを誇るLDACは、ロスレスオーディオコーデックの品質に迫るとうたわれている。ほかにも、オーディオアプリケーション開発者が音質をより細かく制御することを可能にする、さまざまな変更が施されている。これらの改善により、すべてのユーザーがオーディオ品質向上の恩恵を享受できるはずだ。
これによく似た機能が、サムスンの「TouchWiz」などのカスタムランチャーに既に搭載されている。この機能が実装されていると、新しいアラートやメッセージがアプリケーションに届いたとき、そのアプリケーションのアイコンの上にアラートメッセージが表示される。例えば、筆者の使用しているサムスンの「Galaxy S7」では、電子メールに未読メッセージが17件あることが一目で分かる。GoogleはこれをAndroid Oに組み込もうとしている。さらに、アイコンを長押しすると、その通知に関して実行可能なアクションのリストが、ランチャーウィンドウ上のポップアップに表示される。または「とりあえず、受信トレイのそれらのメッセージは無視する」ことも可能だ。
こうしたさまざまな機能により、ユーザーはAndroidをさらに快適に利用できるようになるはずだ。先述したように、真の改善点は、このリリースによってユーザーがようやく、新しいスマートフォンを購入しなくても、Androidの最新バージョンを利用できる機会を得られるようになることだろう。
いよいよだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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