フォワードワークスは7月25日、スマートフォン向けゲームアプリとして開発を進めている新作タイトル「ソラとウミのアイダ」について発表会を開催。10月上旬に配信することをはじめ、作品概要やキャスト陣、さらにテレビアニメ化を含めた今後の展開について発表した。
フォワードワークスはソニー・インタラクティブエンタテインメントの子会社で、スマートデバイス向けゲームアプリの展開を目的として設立。7月にはゴルフゲーム「みんなのGOLF」シリーズをテーマとしたスマホゲーム「みんゴル」の配信を開始。本作はみんゴルに次ぐ第2弾で、初のオリジナルIP(知的財産)タイトルとなっている。
本作では広島県尾道市を舞台に、海から魚が枯渇してしまい宇宙にイケスを設けて、そこで漁を行うという時代設定のもと、新米宇宙漁師候補生6人の少女たちが漁を守護する神々たちとともに、獲物であるモンスターを釣り上げるという宇宙魚捕獲アクションゲーム。原作・総監督として「サクラ大戦」シリーズなどで知られる広井王子氏が制作に参加している。
本作では主に「ストーリー」パートと「宇宙漁業」パートの2つで構成。ストーリーは物語の主軸を描いた「メインストーリー」と個々の候補生とのエピソードを描いた「候補生ストーリー」の2つが用意。プレーヤーは、6人の候補生が所属する宇宙漁育成センター女子部の部長となり、彼女たちとコミュニケーションを取っていく。ストーリーは全編フルボイスで、候補生の個々のストーリーを解放するには、宇宙漁業をクリアして手に入る心の鍵が必要という。
宇宙漁業では、宇宙漁を守護する「守護神」と少女たちのペアでチームを編成し、守護神をフィールド内の宇宙魚や仲間の障害物などに上手く当てることで攻撃を行い、捕獲していくという内容となっている。
発表会ではフォワードワークス エグゼクティブディレクターの川口智基氏とともに、広井氏も姿を見せた。広井氏によれば、宇宙にイケスを設けてそこで漁を行うという世界観は3~4年も前から構想としてあったという。自然にいた魚たちがいなくなると、魚を育てて管理してとるという形になる。それを女の子が漁師となって行うという組み合わせが面白くなるのではと考えたという。それに加え、実際の漁師においては男性社会が根強くあることも背景として、今回のテーマを設定したと語った。
メインキャラクターのキャストとして空町春役に高橋花林さん、櫻舞湖役にすずきももこさん、村上波乃役に立花理香さん、ルビー・安曇役に井上ほの花さん、薪真紀子役に米野真織さん、美剣真役に神坂和さんが担当すると発表。発表会では米野さんが欠席しビデオメッセージを上映。残る5人が登壇したほか、候補生をまとめる立場であり、プレーヤーのガイド役でもある鳴海高子役の浅川悠さんが登壇した。
トークの中ではさまざまな収録エピソードが披露されたほか、候補生によっては出身地の方言でしゃべり、ゲーム中の字幕は標準語で表示されるといった細かいところも語られた。作中では尾道の各種スポットは、実在する店舗などが多数登場するなか、許諾を取ってまわったというエピソードも語られた。さらに広井氏は「僕が出てきて歌がないなんてありえないですよね」とコメントし、キャラクターソングなどの楽曲の存在も示唆していた。
キャスト陣を代表して高橋さんは「さまざまな地域から尾道に集まった個性豊かな候補生たちが織りなすこの物語は、みなさんの心を暖かくしたり,背中を押すものになっているかと思います。配信を楽しみにしてください」とアピールした。
今後の展開として、ゲームにおいては事前登録をはじめとした各種キャンペーンを実施。また2018年の春以降にはPCへの対応も進めているという。またSo-net台湾とのパートナーシップにより台湾・香港・マカオでの配信も決定しているという。
ほかにもラジオ番組や生放送番組を9月から順次配信を行うのをはじめ、コミカライズやノベライズも展開。そしてテレビアニメも2018年に放送予定で、トムス・エンタテインメントが制作する。さらに川口氏によれば、舞台公演の計画を進めていることも明かし、多方面にメディアミックス展開を仕掛けていくという。
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