東芝、声のプラットフォーム「コエステーション」を開発--SNSやゲームの発話に活用

 東芝デジタルソリューションズは7月20日、東芝コミュニケーションAI「RECAIUS(リカイアス)」の音声合成技術を活用した「声」のプラットフォーム「コエステーション(ベータ版)を開発したと発表した。声を使ってもらいたい人と使いたい人をつなぐ。


 コエステーションは、一般ユーザーがスマートフォンのアプリを使用し、指定の文章を読み上げて声の特徴を学習させることで、自分の声の分身である「コエ」を生成。SNSやゲームなどさまざまな場面で、このコエを使い、任意のテキストを発話させられる。

 今後はプラットフォーム上に登録されている声優やタレントのコエなど、少なかった音声の選択肢を増やすことで音声コミュニケーションに幅を広げることも可能となる予定としている。

 ビジネス向けの仕組みづくりも進めており、声優やタレントなど、プロの声の提供元(声主)にゲームのキャラクターにプレーヤーの名前を呼ばせるなど、録音では対応しきれない新しい商品・サービスにコエを活用することが可能。アニメ制作会社などのコエのビジネスユーザーは、登録されている膨大なコエの中からニーズに合ったものを見つけてコンテンツ制作に利用できるようになる。

 市場投入にあたっては、声主の権利を保護するため、エンターテインメント業界やメディア業界に多くの人材を派遣し、著作権やコンテンツの管理、流通に強みを持つクリーク・アンド・リバーと共同で、事業化に向けた課題に対応していくとしている。


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