Amazonは米国時間7月19日、同社のモバイルアプリを実店舗やレストランでの支払いに使える新機能の提供を開始した。
ただし現時点でこの「Amazon Pay Places」が利用できるのは、レストランチェーンT.G.I.Fridaysのうち、ボストン、フィラデルフィア、ボルチモア、ワシントンD.C.、バージニア州リッチモンド、ペンシルバニア州ウィルクスバリにある店舗のテイクアウト注文に限られる。
だが、今後Amazon Pay Placesを利用できる場所が増えていくなら、これもまた人々が現金やクレジットカードの使用をやめて、デジタル決済へ移行していく道の1つになるかもしれない。Amazonは、そうした変化の推進に取り組んできた、いくつかのIT企業の1つでもある。ほかにはApple、サムスン、PayPalなどが、オンラインと実店舗の両方での買い物に使えるデジタル決済サービスに参入している。
Amazonはこの新サービスについて、店舗やレストランごとに異なる複数の専用アプリをダウンロードするよりも利便性が高いとうたっている。
世界最大のオンライン小売り業者に成長したAmazonは、今度は従来型の実店舗への業態拡大に取り組んでいる。このような現実世界への進出のなかでも最も規模が大きいのは、137億ドルを投じる予定のWhole Foodsの買収計画だ。また、Amazonは書店やショッピングモール内のポップアップストア、大学構内の注文品受取所も開設してきた。
AmazonにとってT.G.I.Fridaysとの提携は、実店舗支払い契約としてはまだ2件目だ。同社は2016年にファッションブティックのModa Operandiで、Amazonアカウントによる決済を開始している。さらにAmazonは、レストランの料理を配達する「Amazon Restaurants」のサービスも米国で提供中だ。
今回の新機能は、米国向けAmazonアプリのドロップダウンメニューから、まず「Programs and Features」を、次に「Amazon Pay Places」をクリックすることでアクセスできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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