セイコーエプソン 代表取締役専務執行役員 ウェアラブル機器事業部長の井上茂樹氏は、「TRUMEの最大のこだわりは、センサのデータをアナログで表現すること。時計の本質は、やはりアナログウォッチにあると思う。たとえばスマートウォッチを付けている多くの人が、アナログ画面にしているという。実現したかったのは、アナログウォッチの可能性の追求。これまでの価値観にとらわれずに新しいウォッチを届けたい」と語った。
TRUMEは、同社が掲げる長期ビジョン「Epson 25」にある“ウエアラブルイノベーションの実現”に向けたものだ。
セイコーエプソン 代表取締役社長の碓井稔氏は、「ウェアラブルにおいて長年培ってきた製造技術があり、最先端のセンシングやデバイス技術がある。世界に誇れる最先端の“匠の技”もある。さらには開発から販売までできる垂直統合型ビジネスという4つの強味を持ち、このレベルのモノ作りができるのは、事業規模を見ても唯一無二の存在。エプソンにしか作れないものがTRUME」と意気込みを見せた。
このほか、GPSランニングウオッチ「WristableGPS(リスタブルGPS)」シリーズの新商品も発表された。
電子ペーパー表示技術(EPD方式)を使った「EasyView Display」を搭載し、表示画面の見やすさを大幅に向上させた「U-350BS」(メーカー希望小売価格:5万円)、「J-350B/F」(市場想定価格3万円台後半)、「J-300T/B/W」(市場想定価格:3万円台中盤)をはじめ、全5機種12モデルを8月3日より順次発売する。
本格的なマラソン大会での記録更新を目指すアスリート層向けのJ-350B/FとJ-300T/B/W、これからマラソン大会出場を目指すステップアップ層向けの「J-50K/B/T」(市場想定価格:2万円台中盤)、GPSランニングウオッチ初心者のエントリー層向けの「Q-10G/P/B」(メーカー希望小売価格:1万3000円)、またランナーの日常の健康管理からアクティビティまでサポートする、盤面にサファイアガラスを採用したハイエンドモデルU-350BSにより、幅広いラインアップ構成となった。
Q-10シリーズ以外は、Bluetoothでスマートフォンとの常時接続が可能になった。従来は手動で計測データのアップロードが必要だったが、本体の計測を終了させると、「Epson View」へ計測データが自動でアップロードされ、走行後すぐに走行軌跡をはじめとした計測データを確認できる。
またスマホ着信通知機能として、メールや電話、SNS着信お知らせが本体画面で確認できるほか、スマートフォンに保存されているミュージックのコントロール機能も搭載している。
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