Appleは現地時間7月12日、中国にデータセンターを開設することを明らかにした。中国で6月に施行された新しいセキュリティ関連法に準拠するための措置だ。同社が中国にデータセンターを設けるのは初めてのことだ。
Appleは中国のデータ管理企業Guizhou-Cloud Big Data Industry(GCBD)と連携してデータセンターを構築し、「iCloud」サービスのデータを保管する。Appleが中国南部の貴州省で計画している10億ドル規模の投資の一環として、同州に建設される。
AppleはReuters宛ての声明で、「このデータセンターが加わることで、当社の製品やサービスのスピードと信頼性を高めながら、新しく成立した規制にも準拠できる」と述べている。「これらの規制で、中国企業がクラウドサービスを運営することが求められており、GCBDと連携してiCloudサービスを提供していく」
この新しいデータセンターは、Appleが手がけるすべてのデータセンターと同様に、再生可能エネルギーを用いた電力で稼働する。中国のユーザー情報は、今後数カ月かけて新しいセンターに移行される予定だ。
6月1日に施行された新しいサイバーセキュリティ法は、外国企業に対し、中国国内でデータを保管するよう義務付けている。AppleはReutersに対し、「(第三者が)当社のシステムにアクセスできるバックドアを設けることはない」と語っている。
競合サービスを提供するAmazonやMicrosoftは、すでに中国でデータセンターを運営している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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