中国政府当局は現地時間1月23日、政府による許可を得ていない仮想プライベートネットワーク(VPN)を違法と宣言し、「Great Firewall」と呼ばれるインターネット検閲システムを強化した。
中国では、FacebookやTwitter、Wikipedia、YouTubeといった人気サイトは、Great Firewallによってブロックされている。政府が不都合とみなした検索語も検閲される。
通常のウェブアクセスを得るため、中国のユーザーはVPNを利用してきた。VPNを使えば、検閲のファイアウォールを迂回できるからだ。しかし、今回、これらのサービスが14カ月にわたる新しい「浄化」キャンペーンの標的になった。このキャンペーンの目的は、「不正なインターネット接続」を厳しく取り締まることだ。
South China Morning Post(南華早報)の23日の報道によると、中国工業情報化部の通達には、VPNサービスはすべて中国の電気通信規制当局の許可を得なければならないと書かれているという。つまり、即時発効となったこの通達により、中国のほとんどのVPNプロバイダーは、違法なサービスになった。
VPNのほかにも、今回のキャンペーンでは、中国で営業するすべてのインターネットサービスプロバイダー、コンテンツ配信ネットワーク、データセンターが政府から免許を取得することを義務づけられた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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