世界進出を視野に入れる小米科技(シャオミ)が、同社特許ポートフォリオの強化を図る。
中国の携帯端末メーカーであるシャオミは現地時間7月5日、携帯電話に関する特許を相互利用する契約をNokiaと締結し、その一環としてNokiaから特許資産を取得した。さらにモノのインターネット(IoT)、仮想現実(VR)、人工知能(AI)などの分野でNokiaと協業することでも合意した。
Nokiaは、ウェブプロバイダーやデータセンターオペレーターが使用するネットワークインフラ機器を提供する予定だ。また、Nokiaの新しいネットワークプロセッサ「FP4」に関連する技術に、シャオミと共同で取り組むという。
今回の契約は双方にとって同等に望ましいものだ。両社はともに、スマートフォン市場における首位奪還のための手段を模索している。シャオミは、中国において首位の座をライバルのOppoやVivoに奪われており、「Windows」搭載端末で惨敗を喫したNokiaは、携帯端末事業の再起を図っている。今回の特許契約は、今後米国市場への進出を目指すシャオミにメリットをもたらす可能性が高い。
「シャオミは世界をリードするスマートフォンメーカーの1社であり、同社と合意に至ったことは光栄だ」とNokiaの最高経営責任者(CEO)を務めるRajeev Suri氏は声明で述べた。
一方、シャオミのCEOであるLei Jun氏は、「『Mi』を愛する世界中のユーザーに最高のユーザーエクスペリエンスを提供する、さらに素晴らしい製品とサービスの構築を目指す当社は、Nokiaとの協業により、大規模で高性能なネットワークの構築における同社の主導力と、ソフトウェアおよびサービスにおけるゆるぎない強みを活用することができる」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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