セコムは、防犯、火災監視、非常通報といった基本サービスに、救急通報や安否見守りなどを加えた、新しいホームセキュリティサービス「セコム・ホームセキュリティ NEO(ネオ)」(NEO)を発表した。よりフレキシブルで簡単操作のホームセキュリティを実現する。販売開始は7月7日。税別工事料5万8000円、税別月額料金6800円、保証金2万円(非課税)の機器レンタルパックとして提供する。
NEOは、卓上タイプのコントローラやスマートフォンとの連携機能を備えたホームセキュリティシステム。IoT機器との連携ができ、第1弾として、健康管理や救急対応サービス「セコム・マイドクターウォッチ」(7月7日発売、月額税別:900円)とつなげてサービスを拡張できる。
従来、壁付けだったコントローラをスタンド付きの卓上タイプにすることで、宅内での持ち運びを実現。専用アプリ「セコム・ホームセキュリティ アプリ」を使用すれば、スマートフォンに家族の外出や帰宅を通知するほか、セキュリティの警戒や解除を外出先から実行できる。
連携機器セコム・マイドクターウォッチは、すでに提供している「救急対応サービス」に屋外での「安否見守り」を追加。突然意識を失って転倒した場合、自動的にセコムに救急通報する「転倒検知」機能なども備える。
通常の時計のほか、歩行、睡眠、食事の3つのカテゴリから健康をチェックできる機能を搭載し、「セコムあんしん健康アプリ」をスマートフォンにダウンロードすれば、日々の記録と照らし合わせた「健康アドバイス」を見ることが可能。毎日の食事はスマートフォンで撮影することでカロリーなどを算出する。セコム・マイドクターウォッチは、日立製作所の協力を得て作り上げたという。
セコムは、1962年に設立し、2017年に創業55周年を迎えた。セコム代表取締役社長の中山泰男氏は「NEOは、先日発表した2030年ビジョンの思いを具現化したもの。『変わりゆく社会に、変わらぬ安心』を届ける新型のホームセキュリティだ。今は大量に供給するものであっても、カスタマイズが求められている。これは安心に対する考え方も同様で、お客様1人ひとりにあったサービスを提供する必要がある」と、ホームセキュリティに対する考え方を話した。
IoT機器連携の第2弾としては、宅配ボックスを考えており、2017年中に導入する予定。荷物を収納した後、ボックスの差込口に配達伝票を差し込むことで押印ができる機能を備えるほか、配達後、スマートフォンに荷物の到着を知らせる通知機能などを持つ。
「セコムは、時間や空間にとらわれないサービス、1人ひとりのお客様に寄り添った最適なサービス、安心にフォーカスした切れ目のないサービスを『あんしんプラットフォームの特徴』としており、事前の備え、事態の把握、被害の最小化、事後の復旧とすべてのフローにおいて、安心を提供できる。これができるのはセコムのみ」(中山氏)とした。
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