Advanced Micro Devices(AMD)は、セキュリティの徹底的な強化を図る企業ユーザー向けに、プロセッサ「Ryzen PRO」シリーズを発表した。
AMDによると、企業向けCPUポートフォリオに新たに追加した同シリーズは、デスクトップ向けプロセッサ製品群であり、「今日のコンピューティング集約型の職場における需要を満たす」よう設計されているという。
Ryzen PRO製品ファミリは、最大8コアおよび16スレッド、最大3.7GHz、AMDの「SenseMI」技術、最大20MバイトのL2およびL3低遅延キャッシュを備える。AMDの「Precision Boost」をサポートするほか、実行中のアプリケーションを評価して次に取られるステップを「予測」する「Neural Net Prediction」を導入しており、どちらもプロセッサのパフォーマンスを強化できる。
新しいRyzen PROラインアップには「Zen」コアが搭載されており、AMDによると、Zenは前世代のAMDコアと比較してパフォーマンスが52%向上したという。AMDは「Ryzen 7 PRO 1700」モデルについて、競合製品より最大62%高いマルチスレッド性能を提供すると述べている。
AMDによると、Ryzen PROにはシリコンレベルのセキュリティが含まれており、ハードウェアレベルで暗号化技術を埋め込んでいるという。
このプロセッサファミリは、セキュアブート、fTPM(firmware Trust Platform Module)、AES、「Windows 10 Enterprise」のセキュリティ機能をサポートする。
Ryzen PROシリーズは、AES 128ビットの暗号化エンジンを内蔵するほか、OSおよびアプリケーションから独立したDRAM暗号化機能を備えており、サプライチェーンにおいてAMDが呼ぶところの「セキュアな製品環境」で開発されたという。
「Ryzen PROプロセッサは、商用レベルの品質と信頼性を提供し、将来のコンピューティングに対応可能なプラットフォームの寿命確保に貢献する。業界をリードするオープンスタンダードのDASH管理機能により、CPUに依存しない管理が可能になり、企業がプロプライエタリなソリューションに縛られることを防ぐ」(AMD)
Ryzen Proを搭載するPCは2017年後半に主要ベンダーが発売する予定だ。モバイル向けRyzen Proは2018年前半にリリースされる見込み。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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