Netatmo、屋内用セキュリティカメラに留守番中のペットを見守る新機能

 スマート家電の開発、販売を手がける仏Netatmo(ネタトモ)は6月29日、顔認識システム付ホームカメラ「Netatmo Welcome(ネタトモ ウェルカム)」に「動物検知」機能を追加すると発表した。ペットの見守りなどに利用できる。提供開始は7月上旬。カメラ量販や家電量販店ですでに販売しており、税込価格は2万9800円になる。無料の専用アプリ「Netatmo Security(ネタトモ セキュリティ)」のアップデートにより使用可能だ。


「Netatmo Welcome(ネタトモ ウェルカム)」

 Netatmo Welcomeは、AIを搭載し、人を検知することでユーザーに家族か不審者かを通知する屋内用のセキュリティカメラ。火災警報器などのアラーム音を検知し、録画を開始しユーザーに知らせるなど、家族や自宅を見守る。

 追加された動物検知は、「動き」検知の中でも「動物の動き」を区別して検知することにより、可能になった新機能。ペット独特の動きをAI技術により学習させ、ペットの動きに限定した自動録画や、不審な動きがあった時だけ通知するなど、細かな設定によりペットの見守りを実現する。


Netatmoの最高執行責任者であるマシュー・ブロードウェイ氏

 東京都東池袋にある猫カフェ「猫カフェMoCHAラウンジ 池袋東口店」で発表会を開催したNetatmoの最高執行責任者であるマシュー・ブロードウェイ氏は「記者会見をするに24匹の猫がいてありえない状況(笑)」としながら、「セキュリティカメラはペットの動向を見守ることに使用されているケースが多い。2016年時点で日本のペットの数は2000万匹近くいるが、80%以上が何らかの形で“お留守番”をしている。それに対し飼い主は後ろめたい、悲しい気持ちになっていることだろう。そこで何かできることはないかと思い、今回の機能を追加した」と新機能導入の背景を話した。

 「無差別な『動き』検知では、不審な動きと健全なペットの動きが判別できないが、今回の新機能によって、より実用的で細かいニーズに応えると共に、より利便性が高まったのではないか」(ブロードウェイ氏)とした。

 Netatmo Welcomeは、同梱されているSDカードに映像を保存し、保存したデータは、Dropboxや個人のFTPサーバに転送することが可能。スマートフォンからカメラへのアクセスには暗号処理がされているほか、画像分析により、撮影するしないを決定するなどプライバシーに関わる情報をカスタマイズすることが可能。録画の有無、通知の有無も設定できる。

 Netatmoでは、屋外用カメラ「Presence(プレゼンス)」を提供するほか、室内の環境や屋外の気象情報をモニターする「Weather」、家庭用暖房の消費エネルギーを削減する「Smart Thermostat」、屋内空気モニター機器の「Air care」などのIoT機器をラインアップ。日本においては、リンクジャパンやサンコーテレコムなどと提携し、BtoBビジネスも展開中だ。

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