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“性善説”にもとづいたビジネスを--質屋アプリ「CASH」が細かく査定しない理由 - (page 2)

山川晶之 (編集部)2017年06月28日 19時53分
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性善説にもとづいたビジネスを作りたい

――写真では分かりづらい、故障している商品や偽物、状態が想像よりも悪いものなども送られる可能性がありそうですが、その点についてはどのように対処されるのでしょう。

 私たちは本気で性善説にもとづいたビジネスを作り上げられないかと思っています。統計学にもとづいたビジネスになるかもしれませんが、一定数は悪意のあるユーザーは存在するものの、そのほかは通常通りにサービスを利用してくれます。ですので、ある一定の割合で悪質なユーザーがいてもビジネスとして成り立つように設計しています。

 例えば、申請と違うものが送られてきた場合や偽物が送られてきた場合など、悪意のある取引だとこちらが判断した場合、ユーザーはブラックリストに追加され、今後弊社が提供するサービスすべてが使えなくなります。基本的には自主的に正当な取引をお願いしています。

――CASHを使ってみたのですが、例えば「iPhone 7」の買取申請を出すときに、全く関係ない商品を撮影しても2万円と査定額が表示されました。画像認識技術などは使用しているのでしょうか。また、このままiPhoneとは関係ない商品を発送した場合はどうなるのでしょうか。

 今のところ、画像認識技術は使用しておらず、撮影した写真は買い取る商品の証拠のほか、アプリ上で商品管理する際に使用しています。ただ、画像認識技術も発達してきていますので、商品の判断や審査、鑑定などのプロセスとして利用したいと考えています。

 指定したカテゴリ・商品と異なる写真を撮影し、それを送付した場合など、明らかに悪意のある取引については先述の通り、サービスの利用を停止することになります。ただし、基本的にはユーザーに喜んで使っていただきたいサービスですので、悪意のない手違いなどには必要に応じて対応します。

――SMS認証だけでアプリを利用できる手軽さが特徴ですが、年齢確認もなく、システム的に未成年も使えてしまう可能性があります。

 規約上、成人ユーザーしか使えないことになっています。ただし、未成年の方が使えないかというとダウンロードして使うこともできるとは思いますが、私たちが発見した場合は即刻退会処置を取らせていただきます。

 今後、変わる可能性もあるのですが、まずはカジュアルに使って欲しいと考えています。本人確認などさまざまな制限を加えることもできますが、それによって利用のハードルが上がってしまいます。

 弊社のチャレンジとしては、可能な限りハードルを低くカジュアルに、性善説をもとに使って欲しく、かつ、それが事業として成り立つ仕組みが作れたら理想だと考えています。展開している私たちが言うのもおかしいですが、やってみなければわかりません。やってみた事例がないのであれば、チャレンジしてみる価値はあるのではないでしょうか。

 例えば、オフィス向けの置き菓子サービスなどでは、お菓子の前に代金箱が置いてあります。代金を入れずにお菓子を食べてしまうこともあるかもしれませんが、大半の人はきちんとお金を入れますので、ビジネスとして成り立ちます。野菜の無人販売も同じです。そのビジネスのスケールを大きくしたのがCASHといえるかもしれません。

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