マサチューセッツ工科大学(MIT)コンピュータ科学および人工知能研究所(CSAIL)の研究チームが新しいシステムの開発に取り組んでいる。同チームによると、このシステムは、飛行と地上走行の両方が可能なドローンを実現するという。
無人のロボット工学やドローンの進化において、飛行機能と地上走行機能を組み合わせることは大きな課題だった。空を飛ぶデバイスはスピードと俊敏さを備えるが、一般に長距離飛行に必要なバッテリ性能を欠いている。逆に、地上走行用の車両はそれより長時間持続するバッテリを搭載しており、エネルギー効率も優れているが、スピードと俊敏さでは劣る。
そうした機能の差を埋めるため、MITのCSAILチームは、8機のクアッドコプターを開発した。このドローンは飛行するだけでなく、駐機場所や飛行禁止空域、着陸パッドを含む都市のような環境内を走行することができる。ドローンが衝突せずに自律飛行・走行できるようにするため、経路計画アルゴリズムが使用された。さらに、ドローンの底部に、車輪を含む小型モーターを2つ取り付けることで、地上走行も可能にした。
最終的に、同チームはエネルギー効率に優れた地上走行モードと俊敏な飛行モードを備える車両型ロボットを作ることに成功した。模擬実験で、これらのロボットはバッテリが切れる前に90mを飛行、または252mを走行した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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