MicrosoftがFast Ring向けにリリースした「Windows 10 Insider Preview」のアップデート(Build 16226)は、「Edge」ブラウザの改善、新しい絵文字のサポート、タッチキーボードの改善など大規模なものとなった。
このビルドでリリースされた多数の機能について、Windows and Devices事業部のソフトウェアエンジニアDona Sarker氏がブログに詳細を記している。
Microsoftは、Windowsユーザーが「Chrome」からEdgeへ移行するよう促そうとしており、今回のアップデートでは切り替えを便利にする機能が加わった。例えば、クッキーや設定情報をChromeからEdgeに容易に移行できるようになっている。
Edgeは電子書籍フォーマットのEPUBをサポートしているが、今回のアップデートによって、テキストをコピーし、Cortanaを使って単語などを検索できるようになった。また、手書きのメモを作成して電子書籍に追加できる「Ink Notes」も加わっている。メモのアイコン上でマウスをホバリングすると、開かなくてもメモが表示される。さらに、複数のデバイス間で電子書籍のブックマークやメモ、どこまで読んだのかを同期できるようになった。
Edgeのお気に入り機能も強化されており、保存したお気に入りをディレクトリツリー構造で表示できるようになった。「Add to favorites(お気に入りに追加)」ダイアログから、フォルダの折りたたみや展開もできる。また、保存しているお気に入りのURLを、お気に入りメニューやバーから編集可能になっている。さらに管理者は、グループポリシーやモバイル端末管理によってお気に入りの設定を管理できるようになった。
また、タスクマネージャでGPUのパフォーマンスを確認できるようになった。
今回のプレビューでは多数の機能が改善されているが、Sarker氏は特に、Windowsのファイル共有プロトコル「Server Message Block(SMB)」バージョン1の脆弱性を悪用する「WannaCry」ランサムウェア攻撃を考慮した、ITプロフェッショナル向けの重要なセキュリティの改善について説明している。
WannaCry攻撃が発生する前から、MicrosoftはSMB1を使用しないよう推奨していたが、今回のアップデートで、WindowsからSMB1をデフォルトで削除している。
「今回、『Home』および『Professional』エディションすべてで、SMB1サーバコンポーネントをデフォルトでアンインストールしている。SMB1クライアントはインストールされている。つまり、SMB1を使用してWindows 10からデバイスに接続できるが、SMB1を使用してWindows 10に接続できるものはない」(Microsoft)
「Enterprise」および「Education」エディションでは、デフォルトでSMB1が完全にアンインストールされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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