ECの代金は翌月にまとめてコンビニ支払い--クレカいらずの決済サービス「atone」

 ネットプロテクションズは6月21日、クレジットカードいらずの後払い式決済サービス「atone」を発表した。


(左から)ネットプロテクションズ代表取締役社長の柴田紳氏、ネットプロテクションズ企画室マネージャーの杉山崇氏

 atoneは、事前に会員登録するだけで、クレジットカードを所持していなくてもECや通販で購入した商品の代金を後払いにできる決済サービス。月末までの合計代金を請求書(請求書発行手数料として90円が加算される)として発行し、翌月20日までにコンビニで支払う。また、atoneの利用金額に応じて0.5%分のポイントが付与され、貯まったポイントは次回の決済時に利用可能だ。

 PCブラウザのほか専用のスマートフォンアプリで利用可能。atoneを導入したECサービスなどで商品を購入する際、atoneを支払い方法として選択すると、スマートフォンアプリに購入金額などの情報が通知される。承認すると、アプリ内に履歴として残るほか、円グラフで残利用可能金額を表示することができる。なお、1カ月あたりの利用可能額は5万円に設定されているが、後述の口座振替に登録すると10万円まで設定できる。


「atone」の主要機能

「atone」を利用するユーザーと店舗側のメリット

 ローンチ時はコンビニ支払いのみでの対応となるが、2017年度中に口座振替に対応予定。仮想通貨による支払いも想定しており、現金を介さない支払い手段を拡充するとしている。また、ECや通販のほか、将来的には実店舗やイベント会場などでの利用も想定しており、オンライン・オフライン問わず、後払い決済の普及を促進させる。

 同社は、2000年に創業。BtoC向けの未回収リスク保証型後払い決済サービス「NP後払い」を中心に成長し、第3者による後払い決済事業社としては、64%のシェアを占めている。現在では年間流通総額1400億円、月間利用ユーザー数が300万人、累計ユーザー数では1億人に達しており、こうした膨大なトランザクションデータと、15年にわたるサービス運営実績、月間300万件の取引を実現するオペレーションノウハウをベースに、atoneを立ち上げている。


ECサービスで「atone」を利用して支払うと、スマートフォンアプリ側に通知がある

スマートフォンアプリで使用金額を把握できる

 クレジットカードを使わない後払い決済としては、メルカリが「メルカリ月イチ払い」の試験運用を開始しており、atoneなどの後払い決済サービスは、クレジットカードを持たないユーザーの利便性を高めるものとして広まる可能性がある。ネットプロテクションズでは、3年後に年間取扱高1000億円、1000万人の会員数を目指すという。

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