3Gネット経由の遠隔制御でドローンが50km飛行--送電線網の検査などに活用へ

 有視界外(Beyond Visual Line of Sight:BVLOS)飛行ドローン技術のフランス企業Delair-Techと、フランスで送電事業を手がけるRTEは、3Gネットワーク経由の遠隔コントロールで無人飛行機(UAV)を30マイル(約50km)飛行させることに成功した。Delair-Techはこの技術を、ドローン搭載カメラなどで送電線網やパイプラインの検査に活用したい考え。


3Gネットワーク経由の制御でドローンが50km飛行(出典:Delair-Tech)

 今回のテストでは、操縦者2名がドローンを離陸させ、別の2名が目的地でドローンを着陸させた。飛行中はいずれの操縦者も目視でドローンを監視できないが、携帯電話と同じ3Gネットワークを介して制御。ドローンもGPSで自律飛行する機能を備えており、操縦者から見えない距離に離れても問題なく、リアルタイムにコミュニケーションできる。

 RTEは、2011年よりドローン利用の試験を実施している。2016年には、短距離の電力網検査でドローン試験の範囲を拡大させた。将来は、コスト削減と、近づくことが困難な場所で実施する検査の安全向上のため、長い距離の検査にもドローンを使いたいとしている。


送電線網やパイプラインの検査に活用(出典:Delair-Tech)

 なお、このテスト飛行に使ったドローンはDelair-Techの「DT18」シリーズ。回転するプロペラで直接揚力を発生させるクアッドコプター型でなく、翼で浮上するプロペラ機型のUAVだ。


テスト飛行に使ったプロペラ機型のDT18(出典:Delair-Tech)

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