配車サービスを展開するUberの最高経営責任者(CEO)で共同創設者のTravis Kalanick氏は米国時間6月13日、休職することを明らかにした。この数カ月間で多数のスキャンダルに見舞われた同社を立て直すには経営体制の変更が必要であることが、独立調査によって勧告されていた。
「われわれの現在の状況とここに至るまでの経緯について、最終的な責任は私にある」とKalanick氏はUber従業員宛てのメモに記した。「Uber 2.0を成功に導くには、私の時間を経営陣の確立に充てることが何よりも重要だ。しかし、今後われわれがUber 2.0に取り組んでいくとするならば、私もTravis 2.0にも取り組み、この企業が必要とする、皆さんにふさわしい経営者にならなければならない」(Kalanick氏)
Kalanick氏は、休職の主な理由の1つは、数週間前にボート事故で亡くなった自身の母親の喪に服すためだとした。同氏がどれだけの期間休職するかは明らかではない。復帰する際には、経営者としての同氏の役割が縮小され、同氏の影響力を限定させるために独立した会長が取締役会に指名される予定だ。Uberは、Kalanick氏の「完全なパートナーとしての役割」を担い、同氏の日々の業務を共有する最高執行責任者(COO)の人材探しにも積極的に取り組んでいる。
役割は縮小されても、Kalanick氏は引き続きUberの経営権を掌握することができる。The New York Timesによると、同氏は非公開企業である同社の株式を、既に保有する分と従業員から買い戻した分を合わせて多数保有しており、かなりの議決権を持っているためだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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