日本HPは6月12日、2D/3Dスキャナ、プロジェクタ、タッチマットなどをPCに統合したイマーシブ(没入型)コンピュータ「Sprout Pro by HP G2」を発表した。
23.8インチワイドのタッチ対応ディスプレイ一体型で、パッと見た目は一体型のPCに近いが、高精細2D/3Dスキャナやプロジェクタ、タッチマットディスプレイなどが統合されている。
スペックは、インテル Core i7-7700Tプロセッサや16Gバイトメモリ、512GB SATA SSD、インテル HD 630 グラフィックスとNVIDIA GeForce GTX 960M(2Gバイト GDDR5)など、ハイエンド仕様を備える。重さは約12.8kg。
付属のスタイラスペン「HPアクティブペン」とタッチマットにより、電子黒板のような使い方をしたり、高解像度2Dキャプチャにより撮影されたドキュメントやイメージをペンを利用して直感的に校正したりできる。
主に教育分野や小売業界、クリエイティブ業界、製造業界などでの利用を想定しており、発売は7月上旬。直販サイトHP Directplus価格は、「Sprout Pro by HP G2」が52万円(税別)で、3Dスキャン用の回転台が付いた「Sprout Pro by HP G2 with 3D Capture Stage」が56万円(税別)。
日本HPパーソナルシステムズ 事業本部 ワークステーションビジネス本部 本部長の小島順氏は「本当の意味での、全部が入っているオールインワン」と説明する。
23.8インチワイドフルHDディスプレイに加え、20ポイントマルチタッチ対応の「タッチマット」にプロジェクタで画面を投影すると、デュアルディスプレイになる。
タッチマットは、1080pの鮮明な投影解像度を備えた2.2mm厚の20ポイント静電容量のもの。画面がタッチマットに投影されることで、指やペンによるデータ入力が可能になり、直感的に文字や絵などを書き込める。また、20ポイントのタッチ機能により、ユーザー同士での共同作業にも適しているという。
高性能2D/3Dスキャナも搭載。ディスプレイ上部に装着された高解像度カメラで、手書きの資料やデザイン画などを簡単にデータ化できる。また高性能3Dスキャン機能により、簡易スキャンと高精細なスキャンに対応。アプリケーション「Camera 3D」では、オブジェクトを手に持ちながら短時間で3Dスキャンが可能だ。HP 3D Scan Software Proは、回転台(Sprout by HP 3D Capture Stage)を利用することで高精度な3Dキャプチャを実現するとしている。
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