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「スター・ウォーズ」にも参加したVFXマスターが語る、動画が上達するためのヒント - (page 2)

山川晶之 (編集部)2017年06月06日 19時30分
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AIによって「非常にユニークなアートを生み出せる」

ーーVIDEO COPILOT LIVE! 2016で来日されていますが、日本や日本のクリエーターについてどのような印象を持ちましたか。

 今までの人生で最高の時間を過ごすことができました。非常に暖かく迎えてもらえましたし、私たちの取り組みが喜んで頂けていることを実感できました。日本のコミュニティの集いに参加したのですが、集まった方々から手紙をいただきました。翻訳してもらいましたが、とても温かい方々ばかりで素晴らしい時間になりました。

 また、来日の際に日本のスタジオを見学しましたが、度肝を抜かれる仕事をされていました。私たちのプラグインの使い方は、作者の私でも「これはどうなっているのだろう」と思うことがあり新鮮でした。こうしたものを見ると感激しますし、新しいインスピレーションが得られます。

 これは双方向の学びです。私たちが作ったツールをアーティストに使ってもらい、別の次元に昇華してもらうのです。それを見ることで、さらなるイノベーションを入れていこうと開発を続けることができます。

ーーこれまでは映像に強い興味を持つユーザーが多かったかと思いますが、動画によるコミュニケーションが増え、一般のユーザーや企業にも動画が浸透してきています。Video Copilotとしては、こうしたユーザーをどのように見ていますか。

 クオリティが良いものというのは、誰にでも魅力に感じてもらえると思います。ソフトも高速かつ使いやすいものが必要になってきますし、それが初心者やアマチュアユーザーにとって役立つものであれば使いたいと思うでしょう。一般ユーザーも含めて、求める動画の質が上がってきていますし、アマチュアもプロも全体的なクオリティは少しずつ押し上げられてきています。私たちも遅れを取ることなく、さらに上を目指したいです。

 私がこの業界に入った時、プラグインは500~1000ドルするなど高価なものでした。今もそうですが、彼らは良いものを作っていますが高価であり、初心者には手が届きません。私たちのプロダクトは低価格で誰でも使えるようにしつつ、プロフェッショナルやチームなどでも使えるよう、ハイエンドな機能も加えています。

ーーAfter Effectsはとても魅力的なソフトなのですが、「Premiere Pro」などと比べると認知度で劣ってしまいます。

 今回Premiere Pro CCに搭載された「エッセンシャルグラフィックスパネル」は、このギャップを埋めるのにはとても良い機能です。After Effectsのすべてを使うことはできませんが、テンプレートのスライダーをいくつか動かして映像を作ることができれば、取っ掛かりとしては十分だと思います。そうすれば、全てゼロからコンテンツを作れるようになります。

ーーアドビでは、AIプラットフォーム「Adobe Sensei」などAIテクノロジをクリエイティブに活用し始めましたが、こうしたテクノロジはどのように見ていますか。

 とても興味がありますし、非常にクールと感じています。私もずっとアイデアを温めていました。デジタルアートというのはユニークなもので、みんな他とは違うものを作ろうとしています。例えばAIを使うと、自分の写真をゴッホのようなテイストに変えたり、あるアイデアをコンピュータにハンドオフして思いも寄らないものができあがったりと、AIは非常にユニークなアートを生み出せると思います。

 これから、AIやディープラーニングを使った新機能などはさらに出てくると思いますし、モーショングラフィックスのシミュレーションにも使われるでしょう。

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