1989年に公開された映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」では、2015年10月21日が舞台だった。すでに本当の2015年は過去になったが、映画に登場した未来のガジェットの一部は現実となり、一部は空想にとどまっている。現実化したものの代表は、Nike(ナイキ)が実際に開発した、靴ひもが自動的に締まるスニーカー「Nike Mag」だろうか。
ところで、Nike Magと仕組みは異なるが、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」にも自動的に締まるスマートなスニーカー「Digitsole Smartshoe」が登場した。フロントカバーが甲をしっかりホールドする動きは、Nike Magより未来感が溢れているかもしれない。
Digitsole Smartshoeは、足を入れるとモーターがフロントカバーを動かして甲にフィットさせ、自動的にしっかり締めてくれるスニーカー。Bluetooth連携させたスマートフォンのアプリから操作可能だが、かかとの部分に設けられたボタンでも開閉できる。
そのうえ、各種センサを搭載し、歩数、歩き方、消費カロリーといったデータを記録するアクティブトラッキング機能も備えている。アプリで取得データを解析すると、ユーザーの歩き方に対するアドバイスが得られ、歩行の効率を高められるほか、怪我につながる動きの修正、姿勢の改善といった効果があるという。
また、中敷きのクッション性が低下すると警告する機能も、足の故障を未然に防ぐことにつながる。中敷きはヒーターも内蔵しており、適温になるよう温度調節することが可能。
内蔵バッテリはUSBで充電する。バッテリ駆動時間は、ヒーターを使わないと2週間、ヒーターを使うと5時間から8時間。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間7月6日まで。目標金額の5万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間6月1日14時)で約3万ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと34日ある。
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