KDDI、2017年夏モデルは9機種--ホームIoT領域にも本格参入

 KDDIは5月30日、2017年夏モデルとなる新製品を発表した。スマートフォン7機種、フィーチャーフォン2機種の全9機種となる。一部のモデルは、受信時最大590Mbpsの高速データ通信サービスに対応。また、ホームIoTサービス「au HOME」を7月下旬以降に開始することも明らかにした。

auの2017年夏モデルは9機種
auの2017年夏モデルは9機種

 夏モデルの新たなスマートフォンは、サムスン電子製「Galaxy S8 SCV36」「Galaxy S8+ SCV35」、HTC製「HTC U11 HTV33」、シャープ製「AQUOS R SHV39」、ソニーモバイルコミュニケーションズ製「Xperia XZs SOV35」、京セラ製「TORQUE G03 KYV41」、京セラ製「Qua Phone QX 」の7機種。

 Galaxy S8は、曲面デザインによって5.8インチの大画面ながら持ちやすさを実現したスマートフォン。1220万画素のアウトカメラでは、高速オートフォーカスによって暗闇でも綺麗な写真を撮影可能。また、有機ELディスプレイによってより高精細なHDR動画を楽しめる。6月8日に発売予定。

「Galaxy S8」
「Galaxy S8」

 Galaxy S8+は、6.2インチの大画面を採用したスマートフォン。Android 7.0のマルチウィンドウを活かして、動画を見ながら、ウェブブラウジングをするといったことも可能だ。電池容量も3500mAhと大容量で長時間使用できる。6月8日に発売予定。

「Galaxy S8+」
「Galaxy S8+」

 HTC U11は、側面下部に独自センサ「エッジ・センス」を搭載。“にぎる”だけでアプリを起動したり、カメラで自撮りをしたりできる。同梱のHTC製ハイレゾイヤホンでは、個々のユーザーの耳にあった音域と音量を検知し、自動で音質を調整してくれる。さらに、HTC独自AI「センス・コンパニオン」によって、使用者の日々の行動やスケジュールを先回りして、忙しくなる前に充電不足を通知したり、悪天候時の予定変更を提案したりしてくれる。6月下旬以降に発売予定。

「HTC U11」
「HTC U11」

 AQUOS Rは、ディスプレイに高精細WQHD「ハイスピードIGZO」を搭載したスマートフォン。従来よりも描画性能が上がったほか、画面に触れた際の反応速度も上がったことで、動画やウェブブラウジングが快適になった。AQUOSテレビで培った美しいディスプレイにより、HDR以外の動画もHDR画質のように綺麗な映像を楽しめる。また、ユーザーを探して振り向く充電台「ロボクル」を同梱する。7月上旬以降に発売予定。

「AQUOS R」
「AQUOS R」

 Xperia XZsは、カメラにソニーの新技術「Motion Eyeカメラ」を搭載。動画の一部をスローモーションにできる「スーパースローモーション撮影」が可能なほか、動きのある被写体を撮影すると、シャッターを押す前から被写体の動きを検知して自動的に撮影が始まり、シャッターを切る前の4枚のベストショットが自動抽出される「先読み撮影」などが可能。5月26日に発売済み。

「Xperia XZs」
「Xperia XZs」

 TORQUE G03は、高い強度を誇るDragontrail Xと、耐擦傷性の高いコーティングを施したアクリルスクリーンのハイブリッドシールド構造を採用したスマートフォン。端末をガードする四隅のバンパーと背面のテクスチャー加工でグリップ感を醸成している。カメラは、各種センサで取得する速度や距離などのデータを重ねて表示するアクションオーバーレイによって、サイクリングなどでプロのような動画を撮れるようになった。6月下旬以降に発売予定。

「TORQUE G03」
「TORQUE G03」

 Qua Phone QXでは、通話機能を充実させた。同じ番号から10分以内に2回以上の不在着信があるとバイブの振動時間が長くなり、着信に気づきやすくなるほか、不在着信がある場合には、画面を見るまで繰り返しバイブで知らせてくれる。このほか、端末の正面下部に電源キーを配置することで、端末を持ち変えることなく画面をオンオフできるようになった。7月中旬以降に発売予定。

「Qua Phone QX」
「Qua Phone QX」

 夏モデルのフィーチャーフォンは、京セラ製「MARVERA KYF35」と、同じく京セラ製「かんたんケータイ KYF36」の2機種。MARVERAは、約1300万画素のカメラのほか、歩数計やLTEケータイ初のFMラジオ機能などを搭載。1700mAhの大容量バッテリも特徴だ。かんたんケータイは、ケータイに届いた写真をテレビに映せる新機能「テレビde写真」に対応したほか、よりキーの文字がはっきり見えるコントラストを採用した。2機種とも、8月中旬以降に発売予定。

「MARVERA」(左)と「かんたんケータイ」(右)
「MARVERA」(左)と「かんたんケータイ」(右)

 また同社では、センサやネットワークカメラなどのIoTデバイスを活用して、外出先からスマホで自宅の鍵を開閉したり、ネットワークカメラで家族を見守ったりできるホームIoTサービス「au HOME」を7月下旬以降に開始する。固定通信サービス「auひかり」ユーザー向けに月額490円で提供し、「au WALLET Market」を通じて関連デバイスを販売する予定。2017年秋には家電ごとの電力使用量を確認できるようにするという。

ホームIoTサービス「au HOME」
ホームIoTサービス「au HOME」

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