UberとLyftは1年前に、市内の配車規制が厄介だとして、テキサス州の州都オースティンから撤退した。その2社が、メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日、5月の最終月曜日)に同市へ帰ってくる。
UberとLyftは、2016年に導入された新規制を無効にする法案をテキサス州議会が可決したのを受け、米国時間5月29日にオースティンでの営業を再開する。テキサス州のGreg Abbott知事も29日に法案に署名する見込みだ。
2社は、The Texas Tribuneに事業再開を認めた。
2社がオースティンから撤退したのは、同市がおそらく乗客の安全のためという理由で、配車サービス会社にドライバーの指紋採取を求める規制案を可決したからだった。UberとLyftは、指紋採取が負担になりすぎると感じ、住民投票で新規制が覆らなかったことから、2016年5月にオースティンを去った。
ただし、この規制がオースティンにおける配車ビジネスを阻止したわけではなく、単に業者が変わっただけだった。FastenやRide Austinなど複数の新興企業が指紋採取の規則に従うと約束し、以降は空白を埋めるかたちで営業してきた。大手2社が戻ってくることから、オースティンの住民が、現在利用しているサービスを継続するのか、あるいはUberやLyftに戻るのか、興味深いことになりそうだ。
Abbott知事が署名するとみられる今回の新法は、配車規制の範囲を拡大して州単位の枠組みを作るものなので、オースティンの規制は無効になる。指紋採取は不要になるが、州と国による年1回の身元調査が義務づけられ、テキサス州認可・規制局(Texas Department of Licensing and Regulation)に許可を求めなければならない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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