サムスン、モバイル向け新OS「Tizen 4.0」発表--IoTでの活用狙う

Cho Mu-hyun (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2017年05月18日 12時39分

 サムスンが新OS「Tizen 4.0」を発表した。過去のバージョンよりも広範なアプリケーションを搭載する。

 米国時間5月16日にサンフランシスコで開催された「Tizen Developer Conference (TDC)」で発表した。この新プラットフォームは機能モジュールを細分化することで、スマートフォンやテレビだけでなく、さまざまなデバイスに適用される。

 TDCは2012年に初めて開催され、そこでサムスンはオープンソースの「Tizen 1.0」を発表した。

 「Linux」ベースであるTizenのプラットフォームを、サムスンは自社のスマートフォン(インドで発売した「Samsung Z」シリーズ)、スマートテレビ、屋外用サイネージに搭載してきた。

 今回、Tizen 4.0は高性能デバイス向けのLinuxベースのバージョンのみならず、電球、サーモスタット、体重計のような低価格商品のアプリケーション向けの「Tizen RT(Real-Time)」にまで拡張された。

 同社はMicrosoftと提携し、Tizenアプリケーションを開発するための開発者向けツールと言語も提供する予定だ。Tizenは「Microsoft .NET Framework」と「Xamarin」のUIフレームワークを導入しており、人気の「Visual Studio」でC#言語を使用するアプリケーションを開発することが可能だ。

 また、サムスンは同社スマートフォンの中位機種となるZシリーズの最新版、「Samsung Z4」を披露した。2015年1月の「Samsung Z1」発売以降、サムスンはスマートフォンの新製品をインドで定期的にリリースし続けている。

 さらに、IoT向けチップ「ARTIK」シリーズの新モデル「ARTIK053」も発表。ARTIK053はTizen RTを採用し、低データのデバイスに最適化されている。サムスンはARTIKを2016年に最初に発売して以降、このチップシリーズを最高級のハイエンド製品からローエンド製品にわたって多様化させている。

 TizenベースのIoT機器のエコシステムを拡大するため、サムスンは中国のBroadLink、韓国のCommax、米国のGlympseなどの半導体メーカーとの連携を強化していくという。

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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