家電メーカーのElement Electronicsが、Amazonの「Fire TV」システムを内蔵する初の4Kスマートテレビの予約受付を開始した。6月に発売する。Elementの「Amazon Fire TV Edition」テレビセットには、Fire TVの膨大な数のテレビアプリやゲームが含まれており、外付けボックスやスティックを接続せずにそれらのコンテンツを楽しむことができる。Amazonの音声アシスタント「Alexa」も搭載する。
ユーザーは「Alexa」で始まる命令を空中に発するのではなく、テレビのリモコンに対し、マイクボタンを押した状態で話しかける。その際、Alexaと呼びかけて起動する必要はない。このテレビは、常にオンの状態にあるわけではなく、常時音声に反応するわけでもない。ただし、Alexaの音声はテレビのスピーカーを通して出力され、オンスクリーンディスプレイで補足情報を表示することも可能だ(例えば天気予報の表示など)。
こうした機能になじみがあるとしたら、それは、Amazonの複数の「Fire TV」端末(例えば、40ドルの「Fire TV Stick with Alexa Voice Remote」)で数年前から提供されている機能と同じものだからだろう。そして、この数年間、Alexaとエンターテインメント端末の連携が不十分だと不満を訴える声もあった。
Amazon Fire TV Editionはそうした不満を和らげる役割をほとんど果たさない。Echoでテレビ上の何かを直接制御することはできないからだ(例えば、「Google Home」は「Chromecast」や一部のテレビを制御することが可能だ)。Amazon関係者によると、将来的にそうした機能を追加する可能性はあるが、現時点で発表できることは何もないという。
Elementのテレビは43型、50型、55型、65型の4種類で、価格は449.99ドルから。4K解像度を備えるが、ローカルディミングやHDRなどの追加機能、「Roku」の売りであるヘッドホンジャック搭載リモコンのようなクールな機能は搭載していない。競争力を高める機能としては、やはりAlexaということになる。
ほかのFire TV端末と同様、Elementのテレビに搭載されたAlexaも自らの音声やオンスクリーンディスプレイで音声命令に応答し、Alexaの膨大な数のスキルと連携する。照明やサーモスタットなどのスマートホーム機器を制御したり、天気や地元のレストランに関する質問に答えたりできるほか、Uberの配車手配や音楽の再生も可能だ。ユーザーは音声でテレビ番組を検索することもできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」