KDDIら、ドローンを活用した警備アプリなどを開発へ

 KDDIとテラドローンは5月16日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト」に公募・提案し、採択されたと発表した。

 このプロジェクトは、物流、インフラ点検、災害対応などの分野で活用できる無人航空機やロボットの開発を促進。社会実装するためのシステム構築や飛行試験などを実施し、省エネルギー社会の実現を目指す取り組み。


 研究開発項目としては、「ロボット・ドローン機体の性能評価基準等の開発」「無人航空機の運航管理システム及び衝突回避技術の開発」「ロボット・ドローンに関する国際標準化の推進」の3つがある。

 KDDIとテラドローンは、「無人航空機の運航管理システム及び衝突回避技術の開発」において、「無人航空機の運航管理システムの開発」と「運航管理機能の開発(物流及び災害対応等)」について採択され、ドローンを活用した警備における運航管理機能を開発するという。

 具体的にKDDIは、代表機関として同案件を推進。無人航空機を利用した警備アプリの開発や警備業務に対応した運航管理システム、LTE連携機能を開発。さらに機体、地図、警備アプリなどの実証・評価基盤を整備し、実証実験を実施する。テラドローンは、共同実施機関として同案件を推進し、警備業務に対応した運航管理システムを開発する。


 KDDIは、4G LTEを搭載したスマートドローンの実現にも取り組んでおり、3月24日にテラドローンと「4G LTE対応運航管理システム」の第一期開発を完了し、新潟県長岡市山古志村にて4G LTEによる日本初の完全自律飛行を実現している。

 また、同プロジェクトにおいて両社は、セコムの協力を得て、これまで開発してきたスマートドローンプラットフォームを生かし、各社の事業で培ったノウハウを活用して、スポーツの国際大会やイベントの会場などの広域巡回警備や、沿岸区域の警備などを支えるドローン運航管理システムの開発を推進するという。

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