United Airlinesのコックピットに入るために必要な秘密のコードが、誤って公開されていたことがわかった。同社によれば、原因はデータ漏えいではなく、単純なミスだという。
The Wall Street Journalが米国時間5月14日に報じたところによると、United Airlinesはこの週末、従業員に対して緊急の警告メールを送信した。その内容は、あるフライトアテンダントがコードの情報を誤ってオンラインに投稿したため、コードが漏えいした可能性があるというものだ。
United Airlinesは、従業員宛てのメールの中で、「状況を是正するためのアクションプラン」を立ち上げたと述べている。また、操縦室を保護するための措置をすでに講じているため、操縦室に侵入されるリスクは「大幅に緩和」されたという。
United Airlinesはすでに、この事件を米連邦航空局(FAA)に報告している。漏えいしたコックピットコードが利用されると、権限のない人間が操縦室に入り込む可能性があるからだ。また、テロの脅威が存在し、航空機が攻撃されたり乗っ取られたりする危険性がある今日の状況では、このような情報の漏えいが乗務員や乗客を危険にさらす可能性がある。
United Airlinesの広報担当者Maddie King氏は、米CNNに対してこの問題の存在を認めた上で、コードの情報は「不注意で公開された」と語った。また、サイバー攻撃を受けたためにこの情報が漏れたという見方は否定している。
同社は声明の中で次のように述べている。「お客様と乗務員の安全は当社の最優先事項であり、United Airlinesは、操縦室を保護するために、ドアの解錠に必要な情報以外のさまざまな措置を講じている。現在、こうした措置によって当社のコックピットは確実に保護されており、私たちはこの問題の解決に取り組んでいるところだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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