ビクター、ヘッドホンでスピーカの音場再現--音場特性カスタムサービス「WiZMUSIC」

 JVCケンウッドは5月11日、ビクターブランドから頭外定位音場処理技術「EXOFIELD(エクソフィールド)」を使ったコンセプト商品「WiZMUSIC(ウィズミュージック)」を発表した。頭外定位音場の個別測定と専用ヘッドホン、周辺機器をパッケージ化した、音場特性カスタムサービスになる。


頭外定位音場処理技術「EXOFIELD(エクソフィールド)」を使ったコンセプト商品「WiZMUSIC」

 EXOFIELDは、JVCケンウッドが3月に発表した新技術。ヘッドホンで再生していながらあたかもスピーカから音が聞こえているような感覚が味わえることが特長で、耳内音響マイクシステムを用いた測定により、個人の耳に合わせた最適な音場特性が得られる。

 WiZMUSICは、EXOFIELDを家庭で体験できるようにパッケージ化したもの。頭外定位音場を個別に測定、データ化するとともに、専用ヘッドホン、専用アプリ、ヘッドホンアンプをパッケージにして提供する。

 300台限定のプレミアムパッケージ「WiZMUSIC90」(税込価格:90万円)とスタンダードパッケージの「WiZMUSIC30」(同:30万円)の2ラインを用意し、パッケージの送付時期は10月上旬を予定。販売はJVCケンウッドの専用サイトのみで、WiZMUSIC90は6月24日、WiZMUSIC30は7月下旬に予約受付を開始する。

 いずれも頭外定位音場の測定、データ化が必要となり、WiZMUSIC90は測定に、ビクターエンタテインメントのビクタースタジオ内にある「EX Room」を使用。実際に音源のマスターチェックなどをするEX Roomでトータルチューニングをした「Tuned by VICTOR STUDIO」になる。WiZMUSIC30は、JVCケンウッドが監修するリスニングルームでの測定になり、場所については追ってウェブサイト上に公開するとのこと。現時点では首都圏が中心になるとしている。WiZMUSIC90は最大4アカウント、WiZMUSIC30は1アカウントの測定、データ化が可能だ。


WiZMUSIC90の測定で使用するビクタースタジオ内の「EX Room」
  • 「EXOFIELD」技術のイメージ

  • 耳内音響マイクシステム

 測定データは電子メールで送付され、ヘッドホンやヘッドホンアンプは配送になる。WiZMUSIC90のみ、ビクタースタジオでの手渡しも実施し、その際ビクタースタジオ内が見学できる特典も用意する。

 ヘッドホンは、EXOFIELDの効果を忠実に再現する「HA-WM90」を付属。新開発の40mmドライバユニットを搭載し、ハウジングには水底から引き上げた14世紀の希少木材「アクアティンバー」(メープル材)を使用。約160年間、空気に触れず水の中で保存されたため、木目が細かく堅いことが特長で、振動伝達性が高く、クリアな音響効果が得られるという。


「HA-WM90」

 ヘッドホンアンプは、WiZMUSIC90には「SU-AX01」、WiZMUSIC30には「SU-AX7」を付属。WiZMUSIC90にはバランスケーブルのほか、30曲のハイレゾ楽曲が入ったUSBメモリと、170曲相当のフリーダウンロードクーポンを同梱する。


JVCケンウッドメディア事業部プロダクツビジネスユニット長の秋山啓司氏

 JVCケンウッドメディア事業部プロダクツビジネスユニット長の秋山啓司氏は「JVCケンウッドは、ヘッドホンやビデオカメラなど、単なる機器を提供するのではなく、とびきりいい音を届けることが使命だと思っている。WiZMUSICは、ヘッドホンをしていながらスピーカから音が聞こえてくるような音場が得られる最新技術で、魔法に似た感覚を提供できるもの。ネーミングも魔法使いの意味を持つ『Wizard』と『Music』をかけ合わせWiZMUSICとした。ヘッドホンやヘッドホンアンプといった“モノ”とリスニングルームでの個人の音響特性測定サービスなどの“コト”を組み合わせた業界初のパッケージサービスとして提供していく。WiZMUSICは自分専用の持ち運べるリスニングルームだ」とコメントした。


オーディオ・ビジュアル/デジタル・メディア評論家の麻倉怜士氏

 会場にはWiZMUSICを体験したオーディオ・ビジュアル/デジタル・メディア評論家の麻倉怜士氏が登場。「個人の特性をとる、ビクタースタジオの音をそのままサービスに採用する、ヘッドホンながら音が前から来るという音場を再現するという3つの画期的なことを実現したのがWiZMUSIC。今までも同様のコンセプトを持ったシステムはいくつかあったが、絶対にできなかった。JVCケンウッドではこの開発に約10年を費やし、システムを作り上げたことに感動した」と評した。

 JVCケンウッドでは、WiZMUSICに2008年以降、ほぼ使用していなかったビクターブランドを起用。ビクターブランド復活第1弾モデルとして展開していくという。今後3年間をめどに、WiZMUSIC90は限定の300台、WiZMUSIC30は3000台の販売を目標にしている。

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