悪趣味にして思わせぶりで、ギリギリの露骨な表現を含む広告画像が雑然と並んだ、スパムのようで安っぽく、情報としての価値がほとんどない。このような、安易にクリックを稼ごうとするウェブサイトをFacebook上で見たことがないユーザーはいないだろう。米国時間5月10日、ソーシャルメディアプラットフォームのFacebookは、こうしたウェブサイトに対抗する姿勢を明確にした。
「本日より、あるアップデートを提供開始する。これにより、ユーザーがニュースフィードで、こうした低品質のウェブページ体験にリンクする投稿や広告を見る機会は減ることになる」と、Facebookはブログ記事で述べた。「デマ情報の投稿を食い止めるために当社がすでに行っている努力と同様に、このアップデートは金銭を目的とするスパム業者の経済的な動機を減じるのに役立つだろう」
2016年から、すでにFacebookは、そうした低品質コンテンツの広告を禁止する広告ポリシーを掲げている。今回の新たな試みは、施行のさらなる強化を狙いとしており、今後数カ月をかけて徐々に展開されるという。同社は、「コンテンツにほとんど内容がない」ウェブページや、「破壊的、衝撃的、あるいは悪意のある広告」を大量に含むウェブページを特定するため、Facebookからリンクされている何十万というウェブサイトを綿密にチェックしたという。Facebookは、こうした種類のコンテンツがユーザーのニュースフィードに最初に現れた時点で、すぐに検知する機能を持つ人工知能(AI)を開発しており、今回もそのプロセスで学んだことが応用されている。
「ある投稿が、こうした低品質のウェブページにリンクされているおそれがあると判定された場合、その投稿はユーザーのフィードでの表示順位が下がったり、広告として扱われなくなったりする可能性がある」と、Facebookは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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