Amazonの「Alexa」を搭載する「Echo」製品の次のバージョンは、画面付きだ。同社は米国時間5月9日、「Echo Show」を正式に発表した。音声操作のスマートホームスピーカーという本質的な部分は元のEchoシステムと変わらないが、7インチのタッチスクリーンと新しいビデオ通話機能が搭載されている。
Amazonの新しいキャッチフレーズによると、「Now Alexa can show you things」(Alexaで表示が可能になった)という。例えば、短い動画ニュースやYouTubeの視聴、音楽の歌詞の表示、セキュリティカメラの確認、写真のスワイプ操作、天気予報の表示、ToDoリストや買い物リストの作成などができるようになる。
Echo Showの最も素晴らしい新機能は、ビデオチャット機能だ。Echo Showを所有しているか、Alexaスマートフォンアプリを使用している友人や家族と、ハンズフリーでビデオ通話ができる。「Drop In」という別の機能では、他のEcho Showにメッセージを送れる。Amazonによると、「最も親しい友人や家族とつながりたい特別なシチュエーションに(使用できる)」という。
接続性に関しては、Echo Showは、「Ring」「WeMo」「Philips Hue」「SmartThings」「ecobee」「Wink」などのスマートホーム製品と接続可能だ。
ビデオ通話機能は必ずしも画期的というわけではないが、同製品の新しい利用機会と大衆市場に向けてアピールする機会を切り拓く効果はある。米保健福祉省の最近の調査によると、米国世帯の半数以上が固定電話を解約し、自宅での通話に携帯電話のみを利用しているという。ほとんどの家庭にWi-Fiが設置されていることを考えれば、Echoのような機器が固定電話なき後を埋めると想像するのは難しくない。
それを後押しする動きとして、Amazonは「Alexa Calling & Messaging」も提供開始する。Alexa Calling & Messagingは、Echo全機種に対応する無料音声通話およびメッセージングのサービスだ。製品のページによると、「誰かから電話がかかってくると、Alexaは対応Echo機器に緑色の光のリングを表示することで、これをユーザーに知らせる。ユーザーはAlexaに対し、電話に出るか無視するかを指示できる」という。同機能は現時点で「まもなく提供予定」としている。
Amazon Echo Showは米国で予約注文を受付中だ。色はブラックとホワイト、価格は229.99ドルで、出荷は6月28日に開始予定。Amazonは、Echo Showを2台同時に購入する場合に100ドル割り引きするキャンペーンも実施している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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