Parrotは「Bebop」や「Disco」などの一般消費者向けドローンで名を知られているかもしれないが、2012年からは商用ソリューションにも取り組んでいる。マッピングソフトウェアのPix4DやドローンメーカーのsenseFlyの買収によってそのような取り組みを強化した成果が、中小企業を対象とする「Parrot Professional」ソリューションだ。
「Parrot Disco-Pro AG」「Parrot Bebop-Pro 3D Modeling」「Parrot Bebop-Pro Thermal」は、同社の一般消費者向けモデルをベースにしているが、センサとカメラ、そして農業、不動産業および建設業向けのソフトウェアがパッケージされている。たとえば6月に4500ドルで発売を予定している固定翼モデルのDisco-Pro AGは、農家や農業協同組合を対象としており、マルチスペクトル画像処理ソリューション、飛行計画アプリケーション、ウェブベースのマッピングプラットフォームがパッケージされている。
同じく6月に発売を予定している1100ドルのBebop-Pro 3D Modelingは、不動産業者や建築家、あるいはインタラクティブな3D建築物モデルを作成することでメリットが得られるすべての人が対象だ。Parrotの「Bebop 2」ドローンをベースとした同キットには、空撮画像を取り込んで3Dモデルに変換するためのアプリケーションおよびソフトウェアが含まれている。Bebop 2にサーマルカメラを搭載したBebop-Pro Thermalも発売を予定しているが、価格と発売時期は発表されていない。
ドローンメーカーDJIが支配的な地位にあるカメラドローン市場においては、映像制作以外の専門分野にまで製品の裾野を広げようとする企業が増え続けており、Parrotもそこに加わることになる。YuneecとAutelはCES 2017でサーマルイメージングソリューションを発表しており、3D Roboticsはドローンソフトウェアソリューションに注力するためクアッドコプター「Solo」の生産を中止した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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