Appleの時価総額が、米国時間5月8日の株式市場開始時点で7767億ドルとなり、株式公開企業として過去最高記録を更新した。
8日の同社株式の始値は1株149.03ドルと市場最高値を記録した。The Wall Street Journalによると、同社の時価総額はこれまで2015年2月に記録した7747億ドルが最高だったが、これを上回ったことになる。
Appleの株価は、時価総額が過去最高を記録した2015年以降、何度か最高記録を更新したが、Appleが自社株を買い戻し続けていたため(発行済株式数は52億1000万株)、株価始値が記録を更新したのは8日が初めてとなった。
Appleは、「iPhone 8」と名付けられると広くうわさされている10周年記念「iPhone」のリリースを控え、絶好の位置につけたことになる。iPhone 8は2017年9月に発表されると予測されている。AppleのiPhone販売台数は、前年同期をわずかに下回ったが(2017年1-3月期は5080万台、前年同期は5120万台)、価格の高い「iPhone 7 Plus」によって同社は利益を上げることができた。
Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は、iPhone 8のうわさが絶えないことがiPhone販売失速の原因だと公の場で発言した。つまり、購入者は次期iPhoneを待っているだけということになる。そうだとすれば、さらに高額なiPhone 8が店頭に並んだ暁には、iPhone 8をめぐる憶測のすべてが、Appleの将来の株価上昇に貢献する可能性があるというわけだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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