Specteeは5月8日、ディープラーニング(人工知能技術)を活用してSNSから収集した事件・事故・火災・自然災害などの情報をもとに、自動的にニュース記事を作成する技術に関する2つの特許を申請し、特許庁より受理されたと発表した。
同社では、事件・事故・災害などの情報をSNSをベースに早期に覚知して報道機関向けに配信するサービス「Spectee」を展開しており、現在全国で約100社の報道機関に採用されているという。
今回の受理された技術は、SNSの投稿をベースに自然言語解析を行い、その事件が「いつ」「どこで」「何が」「どの程度の規模か」を自動的に判別し、1本のニュース記事としてまとめるもの。具体的には、(1)SNSの投稿から自動的に記事化をする一連の技術と、(2)複数の投稿から事象の発生地点割り出す技術で、いずれもディープラーニングの技術を応用しているという。
同社が実施した実験では、平均的に4~5件のSNSの投稿で300字程度のストレートニュース記事を作成できたという。都市部で事件や事故が発生すると、通常2桁を超える数の投稿が集まるため、十分に正確な記事を作成できるとしている。
なお、同社ではこれまでも、ディープラーニングを活用した「画像認識の効率化および、高精度化技術」や「自然言語解析の高精度化および、その処理技術」など、人工知能に関する複数の特許を取得している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」