Googleが、数百万人に及ぶインドの非英語人口向けに同社のツールをより使いやすくすることを目的とした複数の新しい製品と機能を提供開始した。
Googleは同社の「Neural Machine Translation」(ニューラル機械翻訳)技術を使用し、インドで広く使われている9言語を対象に「Google Translate」と「Chrome」に組み込まれている翻訳機能を改良した。また、「Gboard」のサポート言語として新たに11のインドの言語を追加した。Gboardが対応するインドの言語は合計22となった。
さらに「Google Maps」のローカルレビューが自動翻訳され、元の言語とユーザーの端末で設定されている言語の両方で表示されるようになった。また同社は、Oxford University Pressと提携して、Rajpal & Sonsのヒンディー語辞典をオンラインで使用できるようにし、「Google Search」から直接ヒンディー語の辞書を検索できるようにしたと発表した。
Google Translateのグループ製品マネージャーBarak Turovsky氏によると、インドで英語を流暢に話すのは人口のわずか20%だという。
Google TranslateとChromeに組み込まれた翻訳機能の両方で、英語とヒンディー語、ベンガル語、マラーティー語、タミル語、テルグ語、グジャラート語、パンジャーブ語、マラヤーラム語、カンナダ語との間のスムーズな翻訳が可能になる。
Gboardでは、ヒンディー語、ベンガル語、テルグ語、マラーティー語、タミル語、ウルドゥー語、グジャラート語など計22のインドの言語がサポートされるようになっており、各言語で自動修正と予測の機能が利用できる。ユーザーは、ネイティブ言語の文字を入力するか、QWERTY配列を使用して入力することができる。QWERTY配列を使用する場合は、単語を発音の通りに入力すると、テキストがネイティブ言語の文字で表示される。
またGboardには、選択、コピー、貼り付けを簡単に行える新しいテキスト編集ツールも追加された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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