グリーは4月27日、2017年6月期第3四半期(2016年7月~2017年3月)の連結決算を発表。売上高は461億3500万円(前年同期比で15%減)、営業利益は55億9000万円(同53.5%減)、経常利益は71億8600万円(同35.2%減)、純利益は142億6700万円(同124%増)となった。
四半期ベースで見ると、売上高が158億8000万円(前四半期比で5億3000万円増)、営業利益は15億5000万円(同5000万円増)、経常利益は8億5600万円(同29億1000万円減)、純利益は15億6000万円(同3億2000万円減)。四半期比で4年ぶりの増収となった前四半期に続き、今四半期でも増収を継続している。
主力としているゲーム事業で、国内ネイティブゲーム事業のコイン消費が、前四半期の41億コインから、ここ1年で見ても最高となる54億コインへと伸長したことがトピック。新作タイトルの立ち上がりが順調だったほか、他社IPタイトルの海外展開も、今四半期のコイン消費成長をけん引したとしている。
新規タイトルについては1月に「ららマジ」、3月に「武器よさらば」、第4四半期の扱いとなるが4月に「アナザーエデン 時空を超える猫」を配信。それぞれが好調な立ち上がりを示しているという。
グリー代表取締役会長兼社長の田中良和氏は、この3タイトルにおけるアプリストアのランキングもさることながら、ユーザーレビューのスコアが高いことを重要視。「ユーザーに評価されるゲーム作りができていることの現れであり、手応えを感じている。ここにいたるまで長い時間かかったが、振り返ると必要な時間だったと思える」と語った。
第4四半期では、配信済みのアナザーエデンを含めて4タイトルのリリースを計画しているという。2017年7月以降も、開発承認しているタイトルが6本あるとし、引き続きリリースラッシュを仕掛けていくという。
海外ネイティブゲーム事業は、前四半期の25億コインから21億コインへと減少。第4四半期では欧米市場の人気ジャンルを組み合わせた大型タイトルをリリース予定としている。また、ゲーム運営事業は第三四半期までの累計で69億コイン。2月からは大型他社タイトルの運営移管を行ったこともあり、2017年度通期での100億コインは達成できる見込みとしている。
ゲーム事業以外では、動画領域における広告・メディア事業を展開。2月に子会社化した、ファッション動画メディアの「MINE BY 3M」(マインバイスリーエム)の運営などで知られる3ミニッツは、3月に過去最高の売上を達成したほか、メディアのPVも伸長。動画領域にも注力していく考えを示した。
2017年度通期の業績予想は、売上高620億円、営業利益70億円、経常利益86億円、純利益150億円を見込む。
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