マネーフォワードは4月28日、労務領域における新コンセプト「Connected HR」を発表した。勤怠管理、給与計算、労務管理をはじめとするさまざまなサービスをAPIで連携し、労務領域における業務をクラウド上で一気通貫・最適化できる世界を目指す。これにあわせて、クラウド型給与計算ソフト「MFクラウド給与」のAPIを公開した。
同社によると顧客企業からは、労務に関する業務は企業規模やステージに応じてニーズが異なるため、「1社のサービスだけですべての業務を完結させるよりも、最適なサービスを選択した上でそれぞれのサービスを連携したい」という要望が多数あったという。そこで、MFクラウド給与のAPI公開をきっかけに、労務領域におけるさまざまなサービスとの連携を加速し、企業にとって無駄のない業務フローの構築、生産性向上をサポートする。
同社ではAPIの公開により、(1)MFクラウド給与で確定された従業員の給与・賞与データ 、(2)従業員のデータ(2017年夏予定)を提供できるようになるとしている。また、想定される用途として、(1)労務管理ソフトとの連携による、社会保険事務手続きの簡素化および電子申請、(2)税務申告ソフトとの連携による年末調整の計算および電子申告、(3)給与データにもとづいたタレントマネジメント(人材評価)を挙げた。
これまでMFクラウド給与では、4社の勤怠管理ソフトと2社の労務管理ソフトにおいて、勤怠データや従業員データをMFクラウド給与へと自動で反映させるAPI連携を行っていた。今回のAPI公開に合わせて、エフアンドエムが提供するクラウド型労務手続きシステム「労務ステーション」との連携をさらに拡大。MFクラウド給与内で確定した給与・賞与データを「労務ステーション」内に反映できる機能の提供を開始する。
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