「サービスとしてのWindows」という戦略を推進しているMicrosoftが、また新たなアイデアを導入する。
Microsoftは米国時間4月24日、「Windows 10」の累積アップデートの回数を、まずは「Creators Update」(「Windows 10 1703」)から、月1~2回増やす計画をブログで発表した。こうした累積アップデートはセキュリティ修正を含まないため、「System Center Configuration Manager」や「Windows Server Update Services」(WSUS)では「Update」(アップデート)に分類されるという。また同社は、「セキュリティ関連ではないもののより緊急性の高い問題に対処する修正を、『Critical Update』(緊急アップデート)としてリリースする場合もあり得る」としている。
このブログ記事によると、「Windows Update for Business」を使用しており、品質アップデートの延期を設定しているデバイスには、こういった新たなアップデートや緊急アップデートはインストールされないという。
Microsoftによると、今回新たに非セキュリティ関連のアップデートを追加することで、管理者にいくつかの選択肢がもたらされるという。まず、こういったアップデートを「Update Tuesday」と同様にリリース時点で配備するという選択肢だ。次に、該当アップデートが後続のUpdate Tuesdayで累積アップデートに含められる前に、一部のデバイスのみに配備してテストを実施したり、問題が発生しているデバイスのみに配備するという選択肢だ。そして、これらのアップデートは後続のUpdate Tuesdayの累積アップデートに含まれるため、リリース時点では一切配備しないという選択肢だ。
この投稿を読む限り、セキュリティ関連の修正と非セキュリティ関連の修正の双方を含む累積アップデートであるUpdate Tuesdayは、Windows 10で提供され続けると判断できる(この点をMicrosoftに確認しているところだが、まだ回答は得られていない)。セキュリティ関連と非セキュリティ関連双方の修正が含まれるこれら累積アップデートは、Configuration ManagerとWSUSでは「Security Update」(セキュリテイアップデート)として扱われる。
同社が非セキュリティ関連の修正を新たなアップデートとして追加する本当の理由は、筆者も完全に把握できていない。ただ、同社は「柔軟性を高めるため」としている。
同社は、セキュリティアップデートと非セキュリティアップデートを区別するパッチのロールアップシステムを「Windows 7」と「Windows 8.1」「Windows Server 2008」「Windows Server 2012」が稼働するマシン向けに既に導入している。
なおこれに関連する話として、同社は2017年5月9日以降、Windows 10の初代リリース(すなわち2015年7月にリリースした「Version 1507」)のアップデートを行わないという点に留意しておく必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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