これまで「Outlook」と「Office 365」のユーザーにしか提供されていなかった「Windows 10」のメール/カレンダーアプリの一連の新機能が、「Gmail」ユーザーにも提供される。
Microsoftは、一部の「Windows Insider Program」参加者を対象に、Googleの電子メール、カレンダー、連絡先を「Microsoft Cloud」と同期するオプションを提供開始した。これにより、現在MicrosoftのOutlook.comまたはOffice 365の電子メールアドレスを使用するユーザーのみに提供されている機能が利用できるようになる。
アカウントを同期すると、Windows 10でGmailを使用するユーザーのメール/カレンダーアプリに、Microsoftのスマートフィルタ機能である「Focused Inbox」(優先受信トレイ)、旅行日程や荷物配送状況を管理する機能、メール本文でTwitterのような@メンション形式でユーザーの注意を促す機能、スポーツの試合経過を追うためのテーマ付きカレンダーが表示されるようになる。
新機能は、メール/カレンダーアプリ内でのみ使用可能で、Gmail.comなどGoogleがウェブ上で提供する他のアプリの操作性には影響しない。
これらの機能は、Microsoftアカウント所有者を対象に2月にメール/カレンダーに導入されたもので、一部のWindows Insider Program参加者による初期テスト後に、ゆくゆくはWindows 10でGoogleアカウントを使用するすべてのユーザーを対象に提供される予定だ。
Microsoftは当時、この新機能をMicrosoft以外のアカウントにも近い将来提供するつもりだとしていたので、おそらくInsider参加者による初期テストと微調整を終えた後に、一般提供されるものと思われる。
今後数週間のうちに、この新機能の準備が整った時点で、メール/カレンダーを使用するWindows Insider Program参加者に、Gmailアカウント設定の更新を求めるプロンプトが表示されることになる。
Windows 10のメールとカレンダーアプリを担当する製品マーケティングマネージャーのVivek Kumar氏は、「これらの新機能を有効にするために、メール、カレンダー、連絡先のコピーをMicrosoft Cloudと同期する許可をユーザーに求める予定だ」としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)