IDL、混雑したWi-Fiを回避するWi-Fi高機能化モジュール「Portal Boost」

 イグニッションデザインラボ(IDL)は4月21日、オフィスや家庭で使用されている既存のWi-Fiルータに接続するだけで、混雑したWi-Fiを回避し快適な通信環境を実現するWi-Fi高機能化モジュール「Portal Boost」を発売すると発表した。



 なお、Portal Boostは既に日本での使用に必要な電波法の認証も取得(DFS Master機器として電波法工事設計認証を取得)しており、Wi-Fiルータを販売するメーカーや通信キャリアなどに向けに5月より出荷を開始する。

 同社によると、Wi-Fiで高速な通信ができる5GHz帯のうち、36/40/44/48チャネルはWi-Fi専用帯域として使用されているが、それ以外の52〜64、100〜140チャネルはDFS帯域と呼ばれ、気象レーダーや航空レーダーが優先されるため、電波法の制約によりWi-Fi専用帯域の4倍の帯域がありながらも使いづらいものになっているという。

 同社では、DFS帯域をWi-Fi専用帯域と同様の使いやすさで使用できる独自のスペクトラムターボチャージャ技術を採用したWi-Fiルータ「Portal」を2016年に発売。通信キャリアなどから、既存のWi-FiルータにもPortalの機能を付加できないかとの要望があったという。

 スペクトラムターボチャージャ技術は、Wi-Fiの通信を行うメインチップとは別の独立した監視用チップを搭載し、常にレーダーおよび、他のWi-Fi信号などを監視。Wi-Fiの通信を維持しながら他のチャネルのモニタリングできるというもの。

 そこで、Portalのスペクトラムターボチャージャ技術をモジュール化し、既存のWi-Fiルータに接続するだけでPortalの機能を付加できるPortal Boostを開発した。





 Portal Boostは設置された場所の無線環境を解析し、気象レーダや航空レーダの到来していないチャネルおよび、すべての帯域の中で最も混雑していないチャネルをリストアップ。この情報を常にWi-Fiルータに送ることにより、既存のWi-FiルータでもDFS帯域を含め最も快適なチャネルを自動的に使い続けられるようになるという。


 設置は、LANケーブルを使って既存のWi-Fiルータと接続する。電源には、micro USBを採用するため、対応するルータのUSBポートやUSB電源アダプタを使用して給電可能。

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