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高校生の新学期は「クラスLINE」が問題の中心 - (page 2)

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担任教諭がクラスLINEに参加する例も

 A子いわく、クラスLINEで目立つのは既読スルー問題だという。「自分の発言のあと何人にも既読スルーされるのがつらい」と言っている子が複数いるそうだ。質問を投げかけたのに回答がもらえないまま既読数だけが増えたり、自分の投稿で突然トークが止まったりするとドキッとするものらしい。

 このほか、他の人に送るつもりのことを間違って投稿してしまう、いわゆる“誤爆”する例。TwitterアカウントをさらされてクラスメイトにTwitterアカウントがばれてしまう例などがあったという。

 最近増えているのが、クラスLINEに担任教諭が参加してくる例だ。学校側がクラスLINEを作ることもあるが、逆に教諭に解散させられる例もある。担任教諭が参加して慌ててアイコンの写真を校内で撮ったものから別のものに差し替える生徒は多いようだ。たとえば、「明日の時間割ってなんだっけ」という投稿に対して担任教諭が写真をすっと投稿する例、教諭が自分の子どもの写真を次々と投稿してなごむ例なども聞いた。

 学生時代、聞きたいことがありクラスメイトの連絡先が役立ったことがある人は多いだろう。連絡先が電話番号などの場合は、いざという時には役立つが、気軽に連絡してこられることはない。一方、LINEになるとコミュニケーション量が必要以上に増え、トラブルにつながることがある点が異なる。

 ただし、クラスLINEも悪いことばかりではない。「以前のクラスLINEのアルバムを見ると懐かしさでいっぱいになる」という意見を聞いた。クラスLINE自体が思い出アルバムのようになっているというわけだ。「LINE MUSICで同じミュージシャンが好きだって分かり、話しかけた」など、クラスメイトの中で友だちを作るきっかけにもなっているようだ。

 古くなったクラスLINEも役立つことがある。「旧クラスLINEからみんながお別れを言って抜けていった」という例もあるが、「小学校のクラスLINEがまだ生きている」という声も。「旧クラスLINEで近況を言い合ってるのも安心感があっていい」など、以前の友だち関係を続けるために役立っているのだ。

 何でもそうだがツール自体が悪いのではなく、使い方次第で問題が起きることがあるだけだ。保護者は子どもがクラスLINEでトラブルに巻き込まれていたら、適切なアドバイスをしてあげてほしいと思う。

高橋暁子

ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。

ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/

Twitter:@akiakatsuki

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