ソニーモバイルコミュニケーションは4月20日、壁やテーブルをスマートスクリーンにできる「Xperia Touch(G1109)」を発表した。価格はオープンで、ソニーストア販売予定価格は14万9880円(税別)。カラーはゴールドのみ。
6月9日13時から予約を開始し、商品は6月24日より順次届けるとしている。またソニーストアでは4月21日から先行展示を開始する。ソニーストアほか、家電量販店でも取り扱う予定だ。
Xperia Touchは、2016年11月に発売した耳に装着して音声による新コミュニケーションの形を提案するスマートプロダクト「Xperia Ear」に続く第2弾だ。2月に行われたMobile World Congressでコンセプトが発表された。
“コミュニケーションの未来を創造する”というコンセプトのもと、壁やテーブルのような無機質なものをコミュニケーションツールへ変えることを目指してつくられた製品だ。
Xperia Touchは、Android 7.0を搭載した持ち運べるプロジェクタだ。本体は横幅6.9cm、重さは約932gで持ち運びできるコンパクトサイズ。ポータブル用に開発されたソニー独自の長短焦点レンズと液晶ディスプレイデバイスSXRD(Silicon X-tal Reflective Display)、レーザーエンジンを搭載することで小型化を実現した。内蔵バッテリを備えており、電源に接続しなくても1時間程度のゲームプレイが楽しめるという。
なお、プロジェクタは、初期の明るさから50%減を寿命とすると、1日4時間の使用で5年以上の寿命が確保できる設計という。
テーブルに画面を照射すると、赤外線とイメージセンサの組み合わせにより、触った位置を検知。さらに毎秒60フレームのリアルタイム検出により、遅延のないマルチタッチを実現している。また、最大10点のマルチタッチに対応しており、二人でゲームを楽しむなど、複数人での同時操作が可能だ。
テーブル上にアプリで絵を描いたり、Google Earthでテーブルを地球儀のようにして楽しんだりと、楽しみ方はいろいろだ。さらに、壁投写時には壁から25cm本体を離すと80インチの大画面で楽しめる。映画に最適なサイズ感だ。
約2メートル範囲に人が近づくと、人感センサが反応して自動でディスプレイを表示する。また「ハイ、エクスペリア」と話しかけると、ボイスコマンドが起動し、「天気を教えて」と尋ねれば天気の情報を最新のニュースなどを教えてくれる。電話の発信はできないが、Skypeには対応しており、Skypeを通して会話やビデオチャットを行える。アプリの起動を音声で行えるほか、Google Nowにも対応している。
オリジナルのウィジェットも用意されており、家族でメモやビデオメモなどを共有できる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」