Googleとロシアの独占禁止当局が、Googleの「Android」OSをめぐる2年間の争いに終止符を打った。
ロシアの連邦反独占庁(FAS)が現地時間4月17日に発表した和解内容によると、今後Googleは携帯電話メーカーに対し、ロシアで販売されるAndroid搭載端末にGoogleのアプリを独占的かつ優先的にインストールするよう求めることをしないという。また、競合他社の検索エンジンやアプリケーションがAndroid端末にプリインストールされることをGoogleは禁止できなくなる。
この争いは、ロシアを拠点とする検索エンジン会社Yandexが、Googleの商慣行をめぐってFASに申し立てを行ったことがきっかけで始まった。
Googleは今後数カ月以内に、ロシアで販売される新しい端末向けに新たな「Chrome」ウィジェットを開発し、ホーム画面にある現行のGoogle検索ウィジェットと置き換える。この新しいウィジェットでは、ホーム画面に表示されるデフォルトの検索エンジンをGoogle、Yandex、または他のプロバイダから選択できるようになる。
Googleの広報担当者は同日、「Yandexと商業的に合意し、またロシアの独占禁止当局と和解に達したことをうれしく思う」とコメントした。
YandexはGoogleよりはるかに小さな企業だが、同社のこの日の株価は7%あまり上昇した。
「今日はロシアの消費者にとって重要な日だ。GoogleがロシアでAndroidプラットフォームを開放するという重要な一歩を踏み出すことに合意した」と、Yandexの最高経営責任者(CEO)のArkady Volozh氏は声明の中で述べている。「これからはロシアの多くのAndroidユーザーが、自身のモバイル端末で利用する検索エンジンを選択できるようになる」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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