ASUS JAPANは4月13日、GoogleのAR技術「Tango」とVRプラットフォーム「Daydream」の両方に対応した、SIMロックフリースマートフォン「ZenFone AR(ZS571KL)」の2機種を夏に発売すると発表した。同社によれば、TangoとDaydreamの両方に対応した端末は世界初という。
発売されるのは、メモリ8Gバイトにストレージ128Gバイトを搭載した「ZS571KL-BK128S8」(税別9万9800円)と、メモリ6Gバイトにストレージ64Gバイトの「ZS571KL-BK64S6」(税別8万2800円)の2モデル。カラーは共にブラックのみ。
ZenFone ARは、モーショントラッキングカメラ、深度カメラ、メインカメラの3つの背面カメラで構成される「TriCam(トライカム)」システムを搭載したSIMデュアルスタンバイ(DSDS)対応のAndroidスマートフォン。
モーショントラッキングカメラにより、空間を移動する自身の場所を追跡し、赤外線プロジェクタを搭載した深度カメラにより、実際の物体までの距離を測定するため、人間の目で見ているかのように周囲の環境を認識できるという。
また、Tango対応のアプリを利用すれば、カメラをかざすだけで手の届かない高い場所までの距離も測れるほか、部屋の中に購入検討中の家具を実寸で配置したり、2300万画素高解像度の背面カメラで細密に再現された現実空間とゲームの世界を融合したりできるようになる。
さらに、ZenFone ARを装着したGoogle製VRヘッドセット「Daydream View」と、仮想世界を操作するためのDaydreamコントローラを使えば、Daydream対応アプリ(コンテンツ)の操作が可能になる。たとえば、TVリモコンのようにチャンネルを選び、目の前に広がる大画面のホームシアターを満喫したり、 Googleストリートビューなどで進路を指定して探検したりするなど、ゲームや仮想現実の世界に没入できるという。
CPUには、Tangoに最適化されたQualcommのSnapdragon 821を搭載。OSはAndroid 7.0。ディスプレイは、5.7型2K解像度(2560×1440ピクセル)ディスプレイを採用。USBポートは、Quick Charge 3.0対応のUSB Type-C(USB 2.0)。バッテリ容量は、3300mAh。
サイズは、高さ約158.98mm×幅77.7mm×奥行き4.6〜8.95mm。重量は、約170g。
正面中央下に配置されたホームボタンは、指紋センサを搭載した物理ボタンとなっており、ロック解除だけでなく、設定から有効化すれば、長押しで着信している電話に応答するといったことが可能。
カメラ性能としては、瞬時にピントの合う「レーザーオートフォーカス」、センサによりデジタルで距離を測定しピント合わせのスピードを上げる「像面位相差オートフォーカス」、動きのある被写体にも都度ピントを合わせる「コンティニュアスオートフォーカス」の3つのフォーカス技術を1つに統合した「TriTech(トライテック)オートフォーカス」を搭載。
また、撮影支援機能として、光学式手振れ補正機能(OIS)と電子式手振れ補正機能(EIS)を搭載している。
このほか、すぐ手軽にVRの世界を体験できる「組み立て式VRメガネ」と、原音を限りなく再現し、AR/VRをよりリアルに楽しめる高音質音源ハイレゾに対応したイヤホン「ZenEar」、本体背面をキズや衝撃から守る「クリアケース」が標準で付属する。
また、別売りの純正アクセサリとして、本体の両面を保護できる「ZenFone AR(ZS571KL)専用 View Flip Cover」(税別3280円)を同時に販売する予定だ。
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